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机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
おじさんたちの面白発言【1】

私が行っているテニスクラブには、もう定年退職して悠々自適の生活をしているおじさん(おじいさん)たちが多く来ているのだが、彼らはしばしば面白発言を繰り返すので、最近私が耳にしたものを少し集めてみた。

○孫の教育
あるおじさんが「うちの孫も中学受験である程度のところには行かせたいから、家庭教師というのも考えてるんだよね」と話しかけてきた。そこで、「ぜひ詳しく聞かせてください!」と話を聞いたところ、まだ生まれたばかりの赤ちゃんであることが判明した。

○孫のルックス
その後、私にも娘ができたのでおじさんに報告したところ、「じゃあ、うちの孫と結婚させようか?私が言うのも何だけど、これがなかなかの男前なんだよねえ」「あれ、今生まれてどれくらいでしたっけ?」「生後90日とちょっとかな」…男前の赤ちゃんって、どんなだよ!?

○ある意味正しい
ダブルスの試合をしていて、私が後衛、おじさんが前衛を担当していた。前衛はチャンスボールをバンバンたたいてポイントを取る係なのだが、おじさんのポジションが後ろに下がり過ぎていて全然ポイントが取れない。「おじさん、もっと前に行って下さいよ!」「ええと…ごん太くんがもっと後ろに下がれば、相対的に私が前ってことになるんじゃないか?」…いや、そういうことじゃないだろ、あんた、ガリレオか!

つづく


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無事産まれました

 9月9日の金曜日、臨月を迎えた奥さんを病院へと定期健診に連れて行った。私たちは「9月9日に産まれたらぞろ目でいいよね」と話していたのだが、どうもそうはならなかった。家に帰り、私たちは「土日に出産すると料金が高いらしいから、次は月曜日だね。ちょうど満月だし、きっとその日に生まれるよ」などと話していた。勝手なことばかり言う親である。

翌日の9月10日(土)、朝5時に目が覚めた。奥さんが電気をつけた部屋の中で立ったりしゃがんだりしている。「どうしたの?」「なんか陣痛が来たかも…」私は月曜日に生まれてくるものだと勝手に信じ込んでいたので驚いた。「陣痛が5分間隔になったら病院に来てください」と言われていたのだが、奥さんの書いたメモを見ると7分間隔になっている。そうか、今日生まれてくるのか。今日は長い一日になりそうだ。体力をつけるため、朝食はしっかり摂っておこう。いつも通りコーンフロストとヨーグルトを食べる。それから、自分用に2リットルのスポーツドリンクを水筒に用意した。

奥さんが病院に連絡を入れると「もう病院に来てください」と言われたが、奥さんは「なんか(痛みが)収まってきたかも。陣痛じゃないのかなあ…」と言い出す。だが、病院に行く練習にもなることだし、行ってみようと車を走らせる。車内で再び奥さんが痛がり出したのを見て、やはりこれは陣痛だと思った。

病院につくと、奥さんを看護師の方に任せ、私は車を駐車場へ入れに行く。そして再び病院に帰ってくると、既に奥さんの姿はない。看護師の人に聞くと「今診察していますので、しばらくそこのベンチでお待ち下さい」と言う。私は立ち会い出産を希望していたので、診察が終わったら私も呼ばれるはずだ。これからどれくらいの時間がかかるのだろう。昔のドラマなどでは、旦那さんが廊下をひたすら熊のようにウロウロしているイメージがあるし、以前助産婦の人にもかなりの時間がかかると言われていた。奥さんをマッサージしたり、頼まれたCDを掛けるのが私の重要な仕事なのだと改めて頭の中で確認する。

するとほどなくして看護師の人が走って来て、「立ち会い出産希望ですよね?もう生まれますよ!」と言う。なんてこった。もう生まれるのか!慌てて分娩室に行くと、奥さんがハンマー投げの室伏選手のような声でうなっている。「大丈夫か、CD掛けるか!?」「…いらない!」「旦那さん、それより奥さんの汗ふいてあげてください!」「は、はい!分かりました!」

そうこうしていると、病院についてから1時間も経っていないうちに、「頭が出てきましたよー!もういきまなくていいですよ!赤ちゃん落っこちちゃうからね!」と言われ、ついに女の子の赤ちゃんが生まれてきた。私は色々なことを思ったが、人の身体の中から人が出てくるという不思議な現象にとにかく驚いた。しかも、そんな不思議なことを、普段見慣れた奥さんがやっているものだから、これは現実なのかとちょっと頭がふらふらするくらいだった。何にせよ、元気な赤ちゃんの姿を見て喜びと安心の気持ちを強く感じた。

同世代の友人も多く出産しており、また人は人から生まれてくるのだから出産というのは別に珍しいことではないだろう。しかし、だからと言って自分のところで無事に赤ちゃんが生まれてきたことを当たり前のことだなどと考えてはならず、深く感謝しなければならないと思っています。

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ただより高いものはない

私の奥さんは「無料」とか「割引」という言葉にめっぽう弱く、すぐに飛びつく習性がある。お陰で私は色々な経験をさせてもらうことができ、こうしてブログの記事も書けるというものである…

先日、出産を間近に控えてお腹の大きくなった奥さんが、インターネットで「無料」という大好きな言葉を発見した。「ねえねえ、近所にある写真屋さん、マタニティフォトを無料で撮ってくれるんだって!」

マタニティフォトとは、お腹の大きくなった妊婦さんが撮る記念写真のことである。私は「どうせまた何かからくりがあるんだろうなあ…。多分、無料で撮影してくれる代わりに登録作業なんかがあって、その後のお宮参りや七五三のときに『またうちのスタジオで撮りませんか!?』みたいなダイレクトメールが来続けるんだろうなあ…」と思った。

しかしまあ、それくらいなら別に問題ない気もする。せっかくの機会だし撮ってもらうことにしよう。そんな訳で二人で写真屋さんへ出かけることに。すると、無料の割に色々なポーズでたくさんの写真を撮ってくれ、最後には特大のミニーちゃん人形と3ショットまで撮ってくれた。

撮影後、パソコンの置かれたスペースに案内される。そして、今撮影した写真を画面で見ながら、どの写真がよいか絞り込み作業を行う。奥さんとあれこれ話しながら、50枚近い写真のうち7枚を選んだ。するとこの時点で店員さんから「印刷代は普通サイズで1枚3,000円、小さいサイズですと1,500円になります。それから、ミニーちゃんの写っている写真はそれとは別にライセンス料が1,050円かかります」と言われる。

「……」

奥さんと私の動きがしばらくの間止まる。「…それじゃあ二次選考しようか」と動き出す私。それに大きくうなずく奥さん。結果、7枚の写真は一気に2枚へと絞り込まれた。ミスユニバースの大会もこれほどではなかろうというほど厳しい二次審査となった。もちろん、なぜ一緒に写ったのか分からないミニーちゃんとの3ショットもカットである。

こうして私たちは、2枚の写真を小さいサイズで印刷してもらい、3,000円を支払った。よく考えると確かに「無料で撮影する」とは書いてあったが、「無料で印刷する」とまでは書いていなかった気がする。ちなみに、どけちな私の両親にこのことを話したら、「そんなの印刷してもらわなければ良かったのよ!『いやあ、今日はモデル気分が味わえました。え、印刷?いいです、いいです。それじゃあ、さようなら!』って言って帰ってくれば良かったのよ!」と言われた。すいません、僕にはそこまでできませんでした…(笑)


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NHKの流儀
私の友人にクセの強い人物が一人いるのだが、その人から聞いた話。

彼には何か信念があるらしく、NHKの受信料を払っていないという。「まあ、NHKにも教養番組とか面白いものがあるし、払ったら?」と言うのだが、あまり耳を傾けてくれる様子はない。

そんな彼の家に、先日久しぶりにNHKの集金係がやって来た。インターホンが鳴ったので出てみたところ、「こんにちは、NHKの者です。本日は受信状況の確認に伺いましたので、玄関にてお話させて頂きたいと思います。まずはこちらのエントランスを開けて頂けますでしょうか」と、きびきびとした口調でまくし立てた(彼の家はマンションであり、戸別のドア以前にまず全体のエントランスがあるのである)。

毎回集金係を追い払っている彼も、その有無を言わさぬ剣幕と、一心不乱に家庭の玄関を目指して乗り込んでこようとする彼の姿勢に一瞬たじろいだ。しかし、これは玄関に上げたらなおのこと手に負えなくなると判断した彼は、いつもの取って置きの切り札を持ち出した。

「う…うち、テレビないですから」

彼曰く、これが集金係を追い返す一番の手だと言う。しかし集金係も粘ろうとする。

「ああ…そうなりますと、テレビはパソコンなどで見られている感じでしょうか?」

彼はパソコンでテレビを見ると受信料がかかるのかよく分からなかったが、とりあえず隙を見せたら危険だと思い、「パ…パソコンもありません」と答えた。

集金係もさすがに取り付く島がなく、あきらめて最後にこう言ったそうである。

「ああ……そうですか。では、またテレビを購入された頃に伺いますので。…失礼いたします」

ううむ、なんだかこの台詞はファミレスで店員さんが「それでは、ご注文がお決まりの頃にまた伺います!」と言うのにちょっと似ている気がする。だがしかし、それは一体いつになることやら…。

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プレミアチケットを追いかけて(2)
●前回までのあらすじ
オザケンの大ファンである奥さんは、Yahooオークションでチケットを手に入れようと躍起になっていたが、値段が高騰したため泣く泣くあきらめたのであった…。

その翌日、私が仕事から帰る途中に彼女からメールが届き、「やったよ。すごくラッキーだよ。出品者の人から直接メールが来て、落札者の人が親戚に不幸があったので取引できなくなったから、私と直接取引しませんかって言うんだよ」と書いてあった。

私はこれは大変だと思った。と言うのも、これは有名なオークション詐欺の手口だからである。エキサイトするオークションを外から観察していた関係ない人間が、まるで出品者であるかのように装って落札できなかった人にメールを送り付け、現金を振り込ませるという手口なのである。慌てて「それ、詐欺だから話を進めちゃダメだからね!」というメールを彼女に送ると、「そ…そうなの?あたし、値段はいくらですかって返信しちゃったよ…」という。まあ、振り込む前だったので被害がなくて助かった。

その後、またしばらく彼女は落ち込んでいたが、ある日妙に表情が明るいことに気付いた。「これはおかしい」と思って素早くパソコンを覗き込んだところ、「33,500円で、あなたが落札者です!」という文字が躍っていた。彼女は「ちょ、ちょっと見ないでよ!」と言っていたが、当初の予算を少しだけオーバーする値段で何とかチケットを手に入れることができた彼女は、少し満足そうな表情を浮かべていた。

これであとは、当日コンサートが中止にならないことを祈るだけである。もしコンサートが中止になったりした場合、チケットの額面しか返金されないので、これはまた大変なことになるのである…。

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プレミアチケットを追いかけて(1)
私の奥さんは、一昔前に王子様キャラで一世を風靡したオザケンこと小沢健二の大ファンである。彼女の当時の熱狂ぶりを示すエピソードとして、同じオザケンファンの友人と二人で「オザケンの実家を見に行こう!」と言ってかなり遠いところまで出張していって記念写真を撮り、そして「地元の小学校には卒業アルバムが残ってるんじゃないか?」とアポなしで小学校を訪問して追い返されたということがあるほどである。

そんなオザケンが先日、13年ぶりに復活コンサートを行うことを発表し、彼女はまるで子供のようにはしゃいだ。しかしその後、インターネット申し込みによるチケット抽選で見事に落選してしまい、彼女は明日のジョーのように生気を失った状態になってしまった。

その数日後、パソコンに向かう彼女を後ろから覗き込んだところ、Yahooオークションにチケットが何枚か出ていることを発見したらしく、目には再び希望の光が宿っていた。しかし、その取引額は元値の何倍にもなっており、かなりの高額であった。

モニターを見ながら彼女がしきりに携帯メールを送っているので、横から覗いてみたところ、例のオザケンファンの友人とメールのやり取りをしていた。そして向こうからは「あたしの方は3万円まで出せるよ。平日でも大丈夫。子供は保育園休ませて親に預けちゃうから」と、彼女の方からも並々ならぬ覚悟が漂っている。

そうこうするうちに、奥さんもちょこちょこと入札していたのだが、やがて入札可能額が4万円近くまで上がってしまい、彼女はブルブルと震えだした。「かわいそうだが仕方のないことだ」と思って横で見守っていたところ、彼女の手がおもむろにマウスにかかり、そして画面上のポイントがゆっくりと「これ以上の金額で入札する」ボタンに向かっていった。私は慌てて「ちょ…ちょっと待ちなさい!」と後ろから羽交い絞めにし、事なきを得たのである。

(つづく)

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テニスコートのおかしな面々(3)
前回のつづき。

○奥さん、止めてください!

これは今年、ワールドカップが行われていた頃の話。僕はその日、徹夜で起き続けて朝4時からの日本−ブラジル戦をテレビで観戦し、それから大した食事も摂らずに午前中のテニススクールに向かった。そしてスクールが終わり、「はぁ…疲れた。さて帰ろう…」と思っていたところ、60歳にしてそのテニスクラブでも屈指の体力を誇る牛山さん(仮名)が声をかけてきて、「おい、若いの!シングルスで勝負しよう!」と言ってきた。僕は「少しだけなら…」と承知して試合を始めたのだが、こてんぱんにされる上に一向に解放されない。「牛山さん…も、もう体力が…」「何言ってるの、まだまだー!!」そのうち、牛山さんの奥さんがコートサイドにやって来て、「あなた、もう彼も疲れてるみたいだから、その辺にしておいてあげたら?」と声をかけてくれ、「た、助かった…!」と思ったのだが、「いやいや、彼は若いからまだ大丈夫なんだよー!」と一蹴。「あら、それならいいんだけど…」…いや、よくない!奥さん、もっと真剣に止めてください!(ちなみに後日、コンディションを整えて再び牛山さんにリベンジしたが、それでも先に息が上がってしまった。僕は決して体力がない方ではないのだが…)

○そこが肝心なのでは!?

これもまたエネルギッシュなおじいさんの話。昔、航空関係の仕事をしていて、既に定年退職して何年も経つおじいさんがいるのだが、彼が「飛行機には、バードストライクと言って、エンジンの中に鳥が入ってしまう事故があるんだけど、これでなんと年間、数億円も損失が出ているんだ。これは馬鹿にならないから、バードストライクを防ぐ装置を開発して、それを取り扱う会社を立ち上げたいと考えているんだ!」と老いてなお尽きない野望を語ってくれた。そこで僕が「それはすごいですね!それで、どんな仕組みでバードストライクを防ぐんですか?」と尋ねてみたところ、彼は「え…、そ、それは目玉の形をした風船をエンジンに付けるとか、まぁ色々とさ…」との答え。な、なんか古典的!(しかも、Wikipedia によるとその方法は既に全日空が試してうまくいかなかったらしい…)
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テニスコートのおかしな面々(2)
前回のつづき。

今回は、僕が時々遊びに行っているテニスクラブで見かけた、ちょっと変わった人々を紹介していく。

○ダジャレおやじ

どこのコミュニティーにも必ず存在するとは思うのだが、やはりこのテニスクラブにも「ダジャレおじさん」が存在する。たとえばみんなで準備体操をしていて首の体操をしている時、突然、「あ〜、月末だから首があんまり回らないなあ…」と発言したり、テニスのコーチが「へそをしっかり落として打ってください!」とアドバイスしたところ、「コーチ、へそが曲がっている人はどうすればいいんですか!?」と聞いたりする。しかも、そのコーチが非常に真面目な人で、冗談が分からなかったらしく、「へそが曲がっている方も、やはり腰をしっかりと落として打ってください!」と真剣に答えてしまったりしている。しかし、意外とそういうダジャレを連発しているおじさんに限って、仕事を聞いてみると実は大企業の役員であったりすることが多いのが不思議である…。

○険悪な2人

テニスクラブでは、コートの横で順番を待ち、コートが空いたらどんどん4人ずつ入って試合を行うため、あまり面識のない人たちと一緒にゲームをすることも少なくない。そんな訳である時、僕があまり面識のない人たちとゲームをしていたところ、僕と一緒にペアを組んでいたおばさんが相手のおじさんに向かって「よし、もう1本ミスショット頼むよ!」と声をかけた。すると声をかけられたおじさんが「そんなこと言うもんじゃないだろ!」と怒りながら返事をしてきて、「な…なんなんだ、この険悪な雰囲気は…」という状態になった。ゲームが終わってから、僕は残りの1人のメンバーのところに行って、「あの二人、喧嘩みたいな感じになっちゃいましたけど、大丈夫なんですかね…?」と心配気味に聞いてみると、「え、あの二人?あの二人は夫婦なんだよ、いつもあんな感じ。知らなかったのか、それじゃあびっくりしたろ。アハハ!」だそうである。なんだ、心配して損した…

○昭和8年生まれ

このテニスクラブには元気にプレーする70代の方も少なくなく(中には、80代のおじいさんもいる)、先日も昭和8年生まれだというおじいさんを相手にゲームをした。僕らのペアは優位に試合を進めていたのだが、実はそのおじいさんは過去に2回、コート上で倒れた経歴があり、その試合中も僕らの打ったショットをかなり必死に走って取っていて、これ以上厳しいショットを打つとまた倒れるのではないかという思いが僕の脳裏を一瞬よぎった。するとそこから、あれよあれよと言う間に僕のショットは乱れ、結局その試合は最後の最後で捲くられて負けてしまった…

つづく
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テニスコートのおかしな面々(1)
僕はテニスが好きで、週に1回テニススクールに通っているのだが、それに加えて時々、家の近くにあるテニスクラブにビジターとして遊びに行き、会員のおじちゃんやおばちゃんと遊んでもらっている。

そう言うと、あまり事情を知らない人はよく「ごん太みたいな若い人がそんな年配の人たちを相手にしてテニスやって面白いの?」と言うのだが、それは大きな勘違いである。

彼らの多くは、既に仕事を退職して毎日テニスを楽しんでいるおじさんだったり、もう子供が独立して時間が余っているため思いっきりテニスに打ち込んでいるおばさんだったりして、とにかくテニス経験の豊富さでは僕など足下にも及ばない(なにせ、テニス歴30年なんて人がごろごろおり、僕など生まれてからまだそんなに経ってません、という感じである)。

しかも、一般の人々が行うテニスの試合というのは普通「ダブルス」が中心であり、それほど走り回る必要がないため、年配のプレーヤーと僕のような若いプレーヤーの間でもさほどハンデは生じない。むしろ、熟年プレーヤーたちの無駄のないポジショニングや絶妙なコントロールによって、僕だけ散々コートを走らされた挙句、こてんぱんにやられるということも少なくない。まさに、「柔よく剛を制す」が実現可能なスポーツである。

ところで、こうしてテニスに熱中する彼らをよく観察してみると、一癖も二癖もある変わった人が多いことに気付く。今回は、僕がテニスコートで出会った変わった人たちを紹介していこうと思っている。

つづく
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その男、カズキング
僕の友人に「カズキング」という無茶苦茶な人がいる。

彼の容貌は「北斗の拳」に出てくる「ラオウ」に似ており、そしてその性格も傍若無人という点では一致している。そこで今回は、僕がこれまで彼にひどい目に遭わされたエピソードのほんの一端を紹介してみようと思う。

まず今年の夏、突然彼から連絡があり、「今日はバーベキューをやるからお前も好きな食材を持って来い!」と言われたので、「バーベキューするなら大きな肉でも買って行こう」と思い、その他の食材も合わせて買って現場に向かった。すると、現場で見たのは、小さな七輪で目刺しを焼いている、背中を丸めた大男の姿だった。

「これ、バーベキューじゃないじゃないですか!」
「馬鹿言え!これはジャパニーズ・バーベキューだよ!」
「意味分かんないっすよ!肉、全然乗り切らないし!」

また2年前、ラスベガスへ旅行に行く僕に対し、「ラスベガスに行くなら浅田次郎の『オー・マイ・ガアッ!』は絶対読んどけよ!」と言うので、空港で買って旅行中に読んでみたのだが、これがさっぱり面白くない。帰国してすぐに「あの本、あんまり面白くなかったんですけど?」と伝えると、「やっぱり?俺も面白くねぇなあと思ったんだけど、ひょっとすると俺がおかしいのかもしれないと思って、念のため確認したかったんだよ」だそうである。あんたは十分、おかしい!

また、彼とスキー旅行へ行った時のこと、彼は北国育ちであることもあってスキーが非常に上手いのだが、彼が「大丈夫、絶対大丈夫だって!」と言って半ば強引に僕を超上級者コースに連れて行ったことがあった。リフトを降りてゲレンデを見下ろしてみると、明らかに崖に近い感じの斜面である。僕が「こんなの絶対無理じゃないですか!」と抗議すると、彼は急に真顔になり、「ごん太、スキーの一番の醍醐味って何だか分かるか?」と聞いてきた。そこで僕が、「え…、こういう難しいコースを苦労して滑り切ることだって言いたいんですか?」と答えると、「ばっか、違うよ!初心者を上級者コースに連れて行って困らせることに決まってるだろ!」と言って高らかに笑ったのである。

その後、僕は半べそをかきながらゴロゴロと転がって何とか下まで降り切った。それ以降、二度と彼とは一緒に滑らないようにした。するとその後、彼は一人で滑っていてジャンプした際に脱臼していた。きっと罰が当たったに違いない。
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