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机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
大量発生は突然に

5月14日、横浜のオフィスタワーに入っている教室で授業をしていたところ、15時頃に突然、窓に大量の羽アリがくっ付いていた。みんなで「なんだこりゃ、気持ち悪いね」と話していた。

その後、別のあるご家庭に授業に伺ったところ、やはり突然、室内に羽アリが1匹出現し、ご家庭の方も驚かれていた。

さらに夜に帰宅したところ、我が家でもベランダに羽アリがいたと家内から聞かされた。

「横浜で羽アリが大量発生しているのだろうか?」と恐ろしくなり、ツイッターやWebで調べたところ、どうもこれは珍しい現象ではないようである。

「4月〜5月の雨が降った翌日、蒸し暑い日」というのは、普段隠れるようにして生きている白アリの一部が、羽アリとなって一斉に飛び立つ絶好期なのだそうである。羽アリたちは新しいコロニーをつくるためにこのような「結婚飛行」(羽アリには雄も雌もいて、色々なコロニーのアリが同時期に飛行することで別のコロニーのアリ同士で交配し、近親相姦を避ける。また捕食されるリスクを下げる)を行うものの、実際の自然環境は厳しく、だからと言ってこれらの白アリが次々と新しいコロニーを作れる訳ではないらしい。

今年の5月14日は気象条件が揃っていたため、各地で羽アリが多く発生していたようである。その結果、他の生き物の動きも活発になり、そして虫好きのツイッター民の活動も活発になっていたようである(彼らの情報はかなり参考になりました)。

ちなみに、翌朝、私が近所のイオンに買い物に行ったところ、朝一番にも関わらず大量の老人が店内にあふれ返っており、「高齢化が進んでいるとは聞いていたが、まさかこれほどの事態になっているとは…」とショックを受けた。ところが、しばらくして館内放送で「毎月5日、15日の5がつく日は、55歳以上のお客様に5%引きのセールを実施しております。イオンカードのご提示をお忘れないようお願いします!」という案内が流れて来て、そういうことだったのかと納得した。

世の中、大量発生には必ず原因があるようである。


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ワードウルフ対戦記

アナログゲーム

 

先日、教室で生徒さんや他の講師と集まって『ワードウルフ』というパーティーゲームをやった。

〜ワードウルフとは
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ワードウルフというのは最近若い子の間で流行っているゲームで、普通はスマホの専用アプリを利用して行う。

まず最初に参加者全員がトークの「お題」を確認する。具体的に言うと、1台のスマホを一人ずつ順に回していき、自分の「お題」を確認したら次の人に渡す。このとき、基本的には全員同じお題が表示されるのだが、一人だけ別のお題が表示される。この際、自分が多数派なのか少数派なのかを知ることはできない。

こうして全員が「お題」を確認し終わったら、約3分間、全員でそのお題について話し合いを行う。このとき、自分の「お題」が何であるかということを直接口に出してはいけない。そうして話し合いを進める中で、一人だけどうもおかしい人がいるということが分かってくる。一定時間が経過後、おかしいと思った人を全員で指差し、少数派を当てることができれば多数派の勝ち、逆に当てることができなければ少数派の勝ちである。つまり、話し合いの中で自分が少数派であることに気付いた人は、できるだけ気付かれないようにうまく話を合わせる必要があるという訳である。
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私は最近、このゲームにはまっており、よく教室で生徒たちとお昼ごはんの時間などを利用してプレーしているのだが、先日の試合では見事なまでに生徒たちに叩きのめされてしまった。以下はその試合の記録である。

まずみんなのお題は「マスク」で、私だけが「伊達めがね」であった(もちろんこの時点ではまだ私は自分が少数派であることを知らない)。

このゲームで最初に口を開くのはなかなかリスクがあるのだが、私はあえてそこで攻めていく。

「今回のお題は…身につける…ものだよね…?」

みんながうなづく。よし、いい感じでゲームに入ることができたぞ。

すると隣りの女の子が

「季節によって、つける・つけないが変わりますよね?」

と言う。すると、みんな「うん、うん」とうなづいている。

おや、伊達めがねは季節によって使用頻度が変わるとは思えない…。この時点で私は早くも自分が少数派であることに気付いた。

こういう時はみんなの会話を集中して聞く方に回るに限る。いちはやく多数派のお題が何であるかをつかむことが重要だ。ちなみに、このゲームでは全く関係のないお題が2つ提示されることはなく、何らかの共通点を持っているが微妙に異なるお題が提示される仕組みになっている(「スキー」と「スケート」など)

しばらく聞き続けた結果、私は「多数派のお題はサングラスに違いない。季節によって使う頻度が変わるのは夏と冬のことを言っているのだ」と推理した。

そこからはちょこちょこみんなの発言にも加わり、「ちゃんと分かってますよ、僕も多数派ですよ」というアピールをする。本当のお題は「マスク」なのでボロが出てもおかしくなかったはずだが、「年に1〜2回くらいしかつけないかなあ」とか、あまり不自然にならない発言ができていたと思う。

しかし終盤、ある男子生徒が「プロレスにもある意味、関わりが深いですよね」と発言し、私の頭の中が混乱する。「サングラスとプロレスに関わりが…?確かに蝶野正洋とかサングラスをかけているイメージがあるが、ほとんどのレスラーは普通そうじゃないぞ…。推理を間違えたのだろうか…」と20秒ほど考えた結果、「分かった、今回のお題はマスクだったんだ!」とひらめく。

「そうだよね。別の意味で言うと、プロレスとも関係あるよね!」と、急いで相槌を打つ。

そして話し合いの時間は終了。いよいよ判定に入る。「せーの!」という掛け声とともに各自、自分が怪しいと思う人を指差す。……全員の指が私を指している。

「なんで分かったの!?結構うまく誤魔化せてたと思うんだけど!」

すると最後の発言をした男子生徒が「プロレスの話題を出したとき、気付くまでにちょっと時間が掛かってましたよね。本当に『マスク』というお題を知っていたらもっと早く反応できたはずです。それに、わざわざ『別の意味で言うと』なんて言わないですよ」と鋭い指摘。少数派をあぶり出すために、探りの狙いでこの発言をしたらしい。

さらにもう一人の女子生徒など「今回はごん太先生、いつもよりみんなの会話に対して反応が薄かったから、最初からおかしいと思ってました」と言う。私の普段の様子はしっかりと把握されており、そしてそれと比べると今回は少しおかしいぞということを冷静に分析していたらしい。何と言う洞察力なのだ…(しかも私はこの生徒さんとはお昼ごはんの時間しか会う機会がないのでそんなに観察されているとは思いもしなかった)。

とまあ、実際のゲームはこんな感じで進む。アプリも無料でDLできるし、1ゲームがさくっと終わるので、ぜひみなさんも一度やってみてはいかがでしょうか?


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朱に交われば朱よりも赤し

今教えている生徒さんの一人に聞いた話なのだが、自分の部屋で勉強している時に仲良しグループの友達とLINE通話をつなぎっ放しにしておき、雑談したり、分からないところがあったら質問したり、逆にみんなが黙った時間が続くと「やばい、みんな集中して勉強してる、自分もしなきゃ!」みたいな雰囲気で勉強に取り掛かったりするらしい。スマホがない時代にも友達と何人かで図書館に行って勉強するということはあったと思うが、それのバーチャル版のような感じだろうか。

「スマホが登場したいせいですごいことができるようになったものだなぁ」というシンプルな感想はもちろんのこと、この話から私が感じたことがもう1つある。

それは今の時代、勉強する生徒さんにとって「朱に交われば赤くなる」という傾向が昔よりも強くなっており、付き合う友達によってその生徒さんの学生生活が大きく左右されるのではないかということである。真面目に勉強に取り組むグループと付き合っていればスマホの使い方一つ取っても上記のようなものが出てくるだろうが、もしその逆であればひたすら協力プレーのゲームを延々と続けるという事態にもなりかねないだろう。

それから、特に twitter などのコミュニケーションツールによって現代の若者は自分と同じ趣味・思考の人を簡単に探してつながることが可能になっており、昔のような輪郭のぼやけたグループではなく、鮮明に特徴づけられた小規模のグループを形成するケースが増えているように思う。それと同時に、個々のグループはその特徴がさらに深化していく傾向にあると思う。つまり、朱に交わればどんどん赤くなっていくである。

スマホやtwitterは子供でも手に入れることができる非常に強力なツールである。これらを子供たちに「使わせない」というのは非現実的なオプションなので、どういった利用法・どういったメリット&デメリットがあるかという点に関して具体的なレベルで保護者と生徒さんの間で共通の認識を持ち、「自分たちを自分たちの手でコントロールする」という意識を持つことが必要だろう。それと同時に学生が多くの時間を費やす「学校生活・友人環境」という部分に関しても、古代でさえ既に「孟母三遷」という言葉があったくらいだから、現代においてはより重要性を増していると言えるだろう。


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elastic で plastic な思い出

先日、高校生の生徒に英語を教えていたとき、elastic(弾力のある・融通の利く)という単語が出てきた。その際、辞書で確認したところ、この単語の反対語として plastic が挙げられていた。

簡単に言うと、ゴムでできた物なんかは力を加えて曲げても元に戻るから elastic(弾力性がある)。一方、工場で作られるプラスチック製品なんかは熱によっていったんドロドロになるものの、型にはめられて形ができ上がった後はもう固くなっており、力を加えても曲がらないから plastic(塑性)。

紙粘土や油粘土も、固まるかどうかという大きな違いがあるものの、形を作ることができる以上は塑性に分類される。

今回そんなことを「なるほど…」と思いながら調べているうちに、突然、頭の奥底に潜んでいた幼少時の記憶がぱかっと飛び出してきた。

私がまだ幼稚園生だった頃、「今日は油粘土で動物を作りましょう!」ということになり、園児たちはみな思い思いの作品を作り始めた。みな黙々と作業を進めている。しかし私だけは「ちょっと待って、これって油粘土でしょ?どんなに一生懸命作っても固まらないよね。うまく出来ても作品として残せないのに、なんでこんなことするの??」と心底不思議に感じた。もちろん、当時の私は幼稚園児であり、今文字にしたようなことを冷静に頭の中で考えられた訳はなく、ただただ自分の頭で理解できない状況にパニック状態になっていた。

この日の出来事はどうやら軽いトラウマになったらしく、私は今でも油粘土を見ると少し悲しい気持ちになる。おそらくその時の「自分だけが理解できず、自分だけが取り残されている」という当時の気持ちが潜在的によみがえって来るからだろう。

今までこの一連のことは、もやもやして言葉にならないうっすらとした記憶でしかなかったが、今回の授業中に突然電流が走ったように言語化された状態でフラッシュバックしたので思わずこうして書き留めてしまった。

また、これは別の観点になるのだがもう1つ感じたことがある。私は今でも地理や政治経済といった、勉強してもしばらくすると少しずつ内容が変わってしまう科目が何となく好きになれない。これは何も科目に限ったことではなく、私は一事が万事、この志向性(永続的なものを好み、変わる可能性があるものを嫌う)が強い。

と言うことは、私には幼稚園生の時から既にこの価値観が現れていたということである。子供のちょっとした好き嫌いの兆しと言うのは、単なるその日の気分であったりその場の雰囲気に左右されることが多いとは思うのだが、中にはまれに、その子に本質的に備わった価値観を表している場合があるようである。


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