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机の下の秘密基地
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閉店間際の寿司コーナー
かの名作『スラムダンク』の中で赤木キャプテンは「ゴール下は戦場だ、自分のゴールは死守しなければならん!」と言ったが、閉店間際のスーパーの寿司コーナーもそれなりに戦場である。

スーパーの寿司コーナーでは、閉店時間が近づくにつれ、並べられた商品に「30%引き」というシールが貼られ、さらに閉店時間が迫ると「半額」というシールが貼られる。そして、これを狙うおじさん・おばさん、そして若いにーちゃん・若いねーちゃんが、地面に落ちた砂糖に群がるアリのように集まってくるのである(そして僕もそのうちの一人である)。

ある日、僕がそうして2パックだけ残った「マグロづくし(1500円)」が半額になるのを、他のお客さん数人と一緒に待っていた時のこと。残り2パックなので、ここはうまく立ち回らなければ手に入れることはできない。しかし、既に1人のおばさんが買い物カートを自分の横にうまく置くことで、1パックの前のベストポジションを他の人に邪魔されることなく見事に確保している。

緊張した空気の中、みな店員がやって来て半額シールを貼るのを今か今かと待っている。そしてついに、1人の店員が半額シールを手にこちらへと近づいてきた。「決戦の時は近い」そう思った瞬間、1人のおばさんがマグロづくしをさっと手に取った。そんな馬鹿な。まだ半額シールが貼られていないというのに、焦りすぎてフライングしてしまったと言うのか。いや、あれだけのポジショニングのテクニックを持ったおばさんがそんな初歩的なミスを犯すはずがない。考えろ、考えるんだ。あのおばさんの狙いは一体何だ。やや、目が店員さんの方を向いているぞ。分かった!あのおばさんは先に寿司を手に取っておき、「シール貼ってよ」と言うつもりなんだ。そんなテクニックはこれまで見たことないが、それしか考えられない。

おばさんが寿司を手に取った瞬間、頭がフル回転して一瞬にして考えはまとまった。結果、その1秒後には僕ももう1パックを手に取っていた。僕は心の中で、「おばちゃんは、お寿司コーナーのロナウジーニョや〜!」と彦摩呂風に言ってみた。おばちゃんは背中で「寿司コーナーは戦場だ、自分の寿司は死守しなければならん」と語っていた(気がする)。
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