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机の下の秘密基地
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駿台模試の問題がすごい(2)
前回の続き

こういったことがあったのだが、私が9歳のとき、当時住んでいた西海岸から東海岸へ引っ越すことになってしまった。もう「番号案内さん」と話せなくなるのは非常に悲しかった。しかし、その思い出が消えることは決してなかった。自分が大きくなるにつれ、「番号案内さん」がいかに親切で、私の話を我慢強く聞いてくれていたのかが分かってきた。私は「番号案内さん」と話している時、言いようのない安心感を感じていた。何かつらいことや悲しいことがあったりすると、ついこの頃の気持ちを思い出してしまう。

数年後のある日、妹が西海岸に引っ越したので、飛行機で遊びに行くことにした。空港に着いて妹に電話をかけたあと、ふと気付くと自分の指は昔の癖で電話案内の番号をダイヤルしていた。「ルルル……はい、電話案内です」

驚いたことに、その声は聞き慣れた例の声だった。私は思わず、「あの…fix のつづりを教えてもらえますか?」と尋ねた。しばらく沈黙が流れた後、「…そういうあなたは、もうハンマーで叩いた指は治ったのかしら?」という声が返って来た。私たちは笑い合った。私は「あなたのことを忘れたことはありません。あの頃、何でも教えてくれるあなたは、私にとって本当に大切な人でした」と伝えた。すると、「私にとってもあなたからの電話は待ち遠しいものだったのよ。というのも、私にはずっと子供がいなかったから。」と告げられた。

私が、また妹の家を訪問した際には電話してよいか尋ねたところ、快く承諾してもらえ、もし違う人が出たらサリーという名前で呼んでくださいと教えられた。

そして3ヵ月後、再び電話案内に電話をかけたところ、今度は違う人が出た。「サリーさんをお願いします」と伝えると「彼女と友達なの?」と聞かれたので、「はい、本当に古い、古い友人なんです」と答えた。すると、「本当に残念だけど、彼女は5週間前に亡くなったわ。サリーはずっと病気だったのよ」と告げられた。

私が絶句していると、電話口から「ひょっとすると、あなたポールさん?もしそうならサリーから伝言を頼まれているのよ」と聞こえてきた。「私には意味がよく分からないのだけど、あなたなら分かるって言っていたわ。」

そして彼女はサリーからの伝言を読み上げた。

「きっと今頃、別の世界で歌っているんだから安心しなさい」
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