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机の下の秘密基地
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罰当たりな仕返し【2】
前回の続き)

折り返し地点を過ぎてしばらく走っていると、なんと前方から石倉くんが走ってくるのが見えた。無我夢中で走っているうちに、僕はだいぶ前を走っていたらしい。思わずすれ違いざまに「石倉、このままだと坊主だぞっ!」と声をかけた。

その後も順調に走り続けた僕は、結局、上位4分の1くらいの順位でゴールし、これはもちろん石倉くんよりもずっと上の順位であった。

次の日、勝利の余韻と達成感に満ち溢れながら登校した僕は、本当に石倉くんが坊主になってくるのかとドキドキしながら待っていた。しかし、残念ながら彼は坊主になっていなかった。そして、その代わりに僕の身の回りで1つ変わったことがあった。僕がロッカーに入れておいた聖書の側面にびっしり「のり」が塗られていたのである。

本の側面
(図中の矢印の場所)

やってみれば分かるのだが、本のこの部分にのりを塗られると全く本が開かなくなる。これが石倉くんの逆ギレ行為であることは誰の目にも明らかだったが、確たる証拠もなしに彼を追及することはできない。

ちなみに、僕の学校はカトリックの学校であったため、誰もが一人一冊ずつ聖書を持っていた。そして、週に一度の倫理の時間にその聖書を使っていたのだが、僕のその後の倫理の時間はおよそ半年に渡って、1ページ1ページを地道にはがしてめくっていく作業にあてられた。

ある時、倫理の先生(ボクサーのような風貌をしたクリスチャンの外人の先生)にその聖書を発見され、「あなたはナンテ罰当たりなことしてるデスカ!」と言われたのだが、「罰当たりなのは俺じゃねー!」と心の中で叫んだものである。
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