TOP >> あそびのページ >> 机の下の秘密基地
机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
<< 大坂なおみ選手の英語メッセージを解説 | TOP | 変身願望を考える >>
ほら貝の思い出

ほら貝

 

小さい頃、なぜか「ほら貝」を吹くことに強い憧れを抱いていた時期があった。多分、戦国時代のドラマか何かを見て影響されたのだと思う。

小さい頃の私は(今でもそうかもしれないが)結構我がままだったので、親にほら貝をねだった。しかしほら貝なんてそう簡単に手に入るものではない。

そうこうしているうちに、家族で伊豆かどこかへ旅行に行ったときのこと。ちょうど港にほら貝が水揚げされており、運良くゲットすることができた。そして私は期待に胸を躍らせながら勢いよくそのほら貝を吹いた。

スーーッ………

いくら吹いても全く音は出なかった。小さい頃の私は(今でもそうかもしれないが)結構我がままだったので、親に「どうして音が出ないんだ!」と強く八つ当たりをした。すると困り果てた親はホイッスル、あるいはリコーダーの口で吹く部分だけのような形をした道具をどこからか手に入れて来て、ほら貝に接着剤でくっ付けてくれた。

私は再度、期待に胸を躍らせながら勢いよくそのほら貝を吹いた。

ピーーー!!

今度はえらく高い音が鳴り響いた。吹いた自分でもかなり驚いた。こんなはずじゃない…

しかし、結構我がままだった私でも、さすがに親がここまで手を尽くしてくれたことに対しては申し訳なく思っており、また異様な音色ではあるものの一応音は出るようになったことでそれ以上文句を言う余地はなかった。

「笛の先がついたほら貝」という見た目にも異様なオブジェはしばらくリビングに飾ってあったが、いつしか処分され、姿を見なくなった。

あれから30年。もはやそんな思い出も忘却の彼方に消えかけていたある日、ふと金管楽器と木管楽器の違いについてインターネットで調べていたところ、「自分の唇を震わせて音を出すのが金管楽器である。この分け方に従えばほら貝も金管楽器に分類される」という説明を目にし、ほら貝がリコーダーのようにただ吹けば音が出る楽器ではないことを初めて知った。

あのとき私が必要だったのは笛の先ではなく、自分の唇を震わせる金管楽器の演奏技術だったようである。

 

【広告】ただ今、生徒さん募集中です。中学受験・高校受験・大学受験・英検対策など幅広く対応しておりますので、横浜で家庭教師をお探しの方はぜひ一度ご相談を♪

この記事の直リンク | 思い出の話 | |
コメント
コメントする










この記事のトラックバックURL
http://blog.yawaraka-note.com/trackback/1064056
トラックバック