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机の下の秘密基地
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カッコウでいるのも楽じゃない【2】

前回までのあらすじ

竜之介にカッコウの託卵について説明したところ、「もしそんな場面を見つかりでもしたらどうなるんですか?」という素直な質問を受けた。答に困った私はこの問題について調べてみることにした。

結論から言うと

at home 教授対談シリーズ こだわりアカデミー
カッコウとオナガの闘い−托卵に見る進化 中村 浩志 氏

という記事を読めばすべての答を得ることができる。カッコウとオナガ(託卵される方の鳥)の戦いは熾烈であり、ここには自然界の厳しさと進化の過程が凝縮されている。

かいつまんで説明すると、

・江戸時代にはカッコウはホオジロという鳥に託卵していた。
・カッコウの卵は進化を重ね、ホオジロそっくりの模様にまで達した。
・しかしホオジロも模様の識別能力が進化し、カッコウの卵を識別して捨てるようになってしまった。
・そこでカッコウはターゲットを他の鳥に切り替えることにした。
・カッコウが現在のオナガに託卵をするようになったのはここ20年くらい。
・お陰でオナガの個体数は5分の1とか10分の1にまで激減した。
・普通に考えるとオナガは卵をすべて捨てられてしまうので絶滅するはずだが、ここ10年くらいで変化が起き始めている。
・オナガがカッコウに対して攻撃的になり、さらに卵の識別能力も向上してきた。
・これは個体の学習と自然淘汰により、攻撃的で卵の識別能力が高いオナガだけが生き残って来たからである。オナガの平均寿命は2年であり、ここ20年で繰り返された世代交代の中で進化が起きている。
・カッコウも今は卵の模様がホオジロに似てしまっているが、この先オナガの卵に似たものに進化していく可能性が高い。
・カッコウももはや託卵という方法でしか生き残ることができない種になっているため、この方法をいかにうまく行うかに種の存続が掛かっている。

私は今まで、カッコウはずる賢くて一方的に得をし、託卵される方の鳥はぼーっとしたお間抜けな鳥であるというイメージを持っていたが、実際は種の存続を掛けてお互い進化を重ねながら激しい生存競争を繰り返しているのであった。

私はこの話から教訓として「カッコウやオナガでさえ生存競争を勝ち抜くために進化の歩みを止めず戦い続けているのだから、いわんや我々人間が無為に日々を過ごしていいはずがない」ということを感じた。

少し本来の質問から離れたが、竜之介に対する答はこうなるだろう。

「もしそんな場面が見つかったら…オナガは鬼の形相でカッコウを追いかけてくるよ。何せ彼らは何代にも渡って一族を殺され続けてきた中でわずかに生き残った、特別に攻撃性の強いひと握りのオナガだからね」


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