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机の下の秘密基地
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「ようこそ」は深い

先日、ある生徒に国文法や古文法で出てくる「ウ音便」について解説していた。

ウ音便とは、形容詞や動詞の連用形が本来の音から変化して「う」の音になる現象のことである。

例えば

・ありがたくございます→ありがとうございます
・うれしく存じます→うれしゅう存じます
・何か悲しくて…→何が悲しゅうて…

などである。

するとその生徒が「ようこそ、とかもですか?」と聞いてきた。

言われてみれば確かに「よくこそ→ようこそ」であるから、立派なウ音便である。私は生徒に「よく思いついたね、素晴らしい!それに、ようこそは「こそ」が入っているから掛り結びが発生するね。古文のエッセンスが詰まった良い例だよ」と誉めた。

こうしてこの生徒が例として挙げてくれるまで、私は「ようこそ」という言葉についてあまり深く考えたことがなかったのだが、非常に気になったので家に帰ってネットで調べ、さらに高校時代の恩師である古文の先生に連絡を取って教えてもらい、やはり「ようこそ」という言葉は文法的に見て非常に興味深い言葉であることを知った。

ここで念のため「こそ」という言葉について確認しておく。「こそ」という言葉は現代語でも「彼こそわが社のエースだ」というようによく使う言葉であるが、古文においてはさらに重要な言葉である。なぜなら古文で「こそ」という言葉を使ったら、文末は必ず已然形にしなければならないという特別なルールがあるからである(これを「掛り結びの法則」と言い、受験生なら必ず覚えなければならない知識である)。

「ようこそ」は本来であれば「ようこそいらっしゃいませ」である。そしてこの文末の「いらっしゃいませ」は命令形ではなく、「こそ」の影響を受けた已然形なのである。

掛り結びが現代語の言葉に残っている例は少ないので、これは生徒さんにとってぜひ教えてあげたい好例である。


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