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机の下の秘密基地
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アニサキスと招き猫

先日NHKラジオで放送された『夏休み子ども科学電話相談』において、鋭い質問でありながら微笑ましいやり取りが交わされた内容がネット上で話題になっている。

大まかなやり取りは次のような感じである。

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かのんちゃん(6歳)
「お父さんがお魚を食べたらアニサキスに当たっちゃって、お腹が痛くなったんだけど、お魚はお腹が痛くないんですか?」

司会者
「お父さん、大変だったね。いつそんなことになったの?」

かのんちゃん
「昨日。うふふっ…」

先生
「お父さん、大変だったねぇ…」

かのんちゃん
「うふふふっ…」

先生
「アニサキスの最終的な目的地は人間の身体の中じゃないんです。だから人間の身体の中に入ると内臓から一生懸命逃げ出そうとするんです。だから痛いんです。お父さんには二度とアニサキスにかからないよう、あんまり生食しないようにねって言っておいてね」

かのんちゃん
「お父さんがアニサキスに当たった数は、これで3回目なの!」

一同
「あははは…(笑)」
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文字に起こすといまいち伝わりにくいかもしれないが、小さな女の子がたどたどしい口調でアニサキスという難しい単語を連発したり、お父さんが実は3回もアニサキスに当たったという経歴を全国放送で暴露してしまうなど、聞いていて本当に笑いがこみ上げてくる内容である。興味ある方はぜひ元の音源を聞いて見て欲しい。

(↓一応 Youtube のアドレスを載せておきます)
https://www.youtube.com/watch?v=NXsj4N9IF3w#t=393


この話題でふと思い出したのだが、私も小さい頃、一度だけ子供電話相談室(TBS)に電話をかけたことがある。質問の内容は「招き猫には右手を上げているもの、左手をあげているもの、そして両手をあげているものがありますが、何か違いがあるんですか?」というものだった。

そして、ラジオ放送というのは大体このような方式が多いと思うのだが、いきなり本番の放送に対して電話がつながる訳ではなく、放送が始まる前にまずスタッフの人が電話に応対し、放送するのにふさわしい内容かどうか確かめる。そして採用された場合には本番中に再び電話を掛け直すことになり、そうでなかった場合は「後で調べてまたこちらからお電話します」という対応となる。私の場合は後者だった。

そして実際に放送後、それが先生だったのかスタッフの人だったのかはもうよく覚えていないが、子供電話相談室から私の家に電話が掛かって来た。回答の内容は「色々な種類があるようですが、特に意味の違いはないと思います」という味気ないものだった。私は幼心に「う〜ん、何か意味がありそうだけど…自分的には鋭い質問だと思ったんだけど…気のせいだったのかぁ…」と少しがっかりした記憶がある。

そして時代は2015年である。インターネットで「招き猫 右手 左手」と入力して検索すれば、あの日相談室の先生やラジオスタッフが調べようもなかった事実が一瞬にして画面に表示される時代になった。

『右手を挙げている猫は金運を招き、左手を挙げている猫は人(客)を招くとされる。両手を挙げたものもあるが、欲張りすぎると「お手上げ万歳」になるのが落ちと嫌う人が多い』(Wikipedia 『招き猫』より抜粋)

やはり右手と左手の違いはあったのだ。

ただ、時代は変わっても変わらない大切なことがあると思う。それは分からないことを「分からない」と言う勇気である。あの時の子供電話相談室がそう言ってくれていたら私のがっかり感はなく、そして調べることをやめなかっただろう。招き猫自体は大した話ではないのでよいのだが、自分がよく知らないことを適当に答えてしまうことはこうして間違った知識を広げたり、本当は何か大きな発見につながるかもしれない疑問をつぶしてしまう可能性がある。物を教える立場にある私は自分への戒めも込めてこのことを強調したい。


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