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机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
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京都の攻めのおもてなし
先日、中学3年生のある生徒が京都・奈良へ修学旅行に行ってきた。

その時の話を聞いていたところ、普通の大人の世界では起こりえないような出来事が起きており、大変興味深いと感じたのでここに書き留めておく。

まずその生徒さんたちがホテルに宿泊したところ、翌日の朝に靴がきれいになっていたと言う。なるほど、さすがは古都京都のホテル。修学旅行生たちの靴をスタッフの方がすべて磨いてくれたということなのだろう。

しかしその生徒さんは続けてこのように言った。「でも、僕のだけパカパカしたまんまだったから、ひどいなと思いました」

え?

「パカパカしてるってどういうこと?ひょっとすると靴底がはがれてスリッパみたいな状態になってるのに、その靴のまま修学旅行に行ったの!?」

「はい。」


パカパカ靴


「ええ、信じられない!」

「でも周りのみんなも結構そうでしたよ。それで、みんなのは直ってたんです」

むむ。

なんだか一瞬にして中学生男子の摩訶不思議ワールドに引きずり込まれ、あまりの話の展開に理解が追いつかなくなる。

「ちょっと待ってね。まず確認したいんだけど、パカパカしてる靴で修学旅行に行くということ自体が信じられないんだけど、そんな子が別に珍しくもなく、周りに何人もいたってこと?」

「はい、そうです」

「な…なるほど。それで次の話なんだけど、それが直ってたってどういうこと!?」

「だから、ホテルの人がボンドみたいなのでくっ付けてくれて、帰る時にはみんなの靴は直ってたんです。でも僕のだけ直ってなかったから、ひどいなって思ったんです」

「えー!ホテルの人がそこまでしてくれたの!?でもみんな、なんでホテルの人が直してくれたって気付いたの?」

「出発しようとしたら靴のところにカードが置いてあって、直しておきましたって書いてあったから。」

なるほど。つまりこのホテルはパカパカした靴がいくつかあることに気付き、これからまだたくさん歩く予定の修学旅行生たちがそんな靴では歩きにくかろうと思い、夜のうちにボンドで靴底を貼りつけて修理しておいてくれたということである。

この生徒さんの靴だけは修理されておらず、彼は少し不満そうな表情をしていたが、おそらくホテルの人が壊れていることに気付かなかったか、時間がなかったか、ボンドが切れたかなどであろう。だがそもそも「パカパカした靴で旅行に行くのは当たり前じゃないんだよ」ということ、そして「ホテルの滞在中に靴が直してもらえるのは当たり前じゃないんだよ」ということを声を大にして彼に伝えたい。

中学生の男子というのは我々が思っている以上に色々なことに無頓着であったり、不思議な価値観を持っていることが多く、大人の世界とは様相が異なる世界を作り上げている。

もし相手が大人だった場合、万が一そういった壊れた靴をホテルに履いて来ても、ホテル側がそれを直しておくということは考えにくいと思う。そんなことをされたら普通であれば恥ずかしくていても立ってもいられなくなるだろう。しかしそこは中学生男子。「お、ラッキー!俺の靴直ってるし!」という受け止め方になるのである。それにしてもこのホテル、泊まっている間にお客さんの靴を直してしまうなんて、かなりの「攻めのおもてなし」と言えるのではないだろうか。ちなみにこのホテル、旅行サイトのじゃらん.netで調べたところ5点満点の評価で総合でも4点台、接客・サービスは4.8点という高評価であった。さすがである。

ところで、後日テレビを見ていたらテレビ東京で『ローカル路線バスの旅』という番組の総集編をやっており、その中で蛭子さんの靴がパカパカしていることに気付いた太川陽介さんがボンドで修理してあげるというシーンがあった。どうやら蛭子さんは中学生男子がそのまま大人になった人と言えるようだ。


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コメント
人の靴を勝手に直しなんかしたら変な因縁をつけられそうで怖いと思うのは私だけでしょうか。
2015/06/16 12:34 PM by かわもと
だからこそ「攻めの」おもてなしと言えるでしょう。ひょっとすると腰パンみたいに「間違っているのではなくわざとやっているファッション」という可能性もあったはずですが、ホテル側は「いや、これはただ何も考えてないだけだな」と総合的に判断し、踏み込んでサービスをしたんだと考えられます。
2015/06/16 6:36 PM by ごん太
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