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机の下の秘密基地
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リッチミン3000の話【1】
ひと月ほど前、近所のドラッグストアに寄ってドリンク剤のコーナーを見ていたところ、若い女の子のバイト店員が近づいて来て「ドリンク剤ですかっ!?今ならこちらのリッチミン3000がお勧めですよ!リポビタンDの3倍もタウリンが入ってるのに値段はこっちの方が安いんです。絶対お勧めですよ、絶対効きますよ!」と猛烈なPR攻勢を仕掛けてきた。今までそんなにドリンク剤をPRされたことがなかった上、ドラッグストアのバイト店員がそこまで熱心に商品をPRしてくるというこれまでに例のない状況に遭遇したため、私は少なからず困惑した。しかし、いつも買っているドリンク剤の方がもう少し安い値段だったため、当初の予定通りそちらを購入した。

そのひと月後、再びそのドラッグストアに立ち寄る機会があった。またドリンク剤コーナーを眺めていたところ、この日も別のバイト店員(今回はパートの主婦といった感じの人)が「あっ、ドリンク剤ですか!?こちらのリッチミン3000がお勧めですよ!こちらに貼ってあるリポビタンDとの比較表を見てください、ほら!」と、またもや猛烈な勢いでリッチミン3000を勧めてきたのである。

私は「ああ、この前の女の子がちょっとテンションが高い特別な子なのかなと思っていたけど、そういう訳じゃなくて、みんながこういう方針なんだな…」と知った。そして、ここまでバイト店員を駆り立てるここの店長は、相当のカリスマ性を持った男なんではないかと思った。

さらに追い打ちを掛けるように、もう少し立場が上と思われる別の店員が「○○さん、試飲、試飲出しちゃっていいよ!」と指示を出す。すると小さな紙コップに入れられた黄色い液体、すなわちリッチミン3000が私にささっと差しだされた。飲んでみると…まあそこはいたって普通のドリンク剤の味である。

いや、ここで冷静になって考えて欲しいのだが、ドリンク剤って試飲するべきものなのか?ドリンク剤なんてどれも基本的に味は似たり寄ったりである(と言うか普通はどれも甘いものだ)。そしてドリンク剤はエネルギー補給が目的の商品であり、美味を求めて飲むという人はいないだろう。一口試飲して「こ、これはコクがある!いいじゃないか!」なんて人がいるとは考えにくい。そして、ドリンク剤というのは飲んでからしばらく経って疲労感が消えたりするものだろう。それをわずかな量だけ試飲したところで一体どの辺を持ってして効果がある・ないを判断しろというのか?

そんな考えが一瞬頭をよぎったものの、前回に続くバイト店員による猛烈なPR、そして意味はよく分からないがとにかく熱意だけは伝わってくる試飲サービスの波状攻撃に飲み込まれ、私は一口飲んだ時点で「ファイトー、いっぱーつぅ!」と叫ばなければいけない気分に襲われた(しかしこれは何か違う気がしたので何とかこらえた)。そして、そこまで言うのならこれを買おうという風に心を動かされた。

「それじゃあ…このリッチミン3000を一箱ください」

「お客様、二箱買うとなんと3本も余計ににリッチミンが付いてくるんです!」

「そ…それはすごい…リッチミンは元々、リポビタンDの3倍もタウリンが入ってる訳だから、それがさらに3本も余計について来たと言うことは…それは…その…ええい、もう何が何だか分からん、じゃあ、二箱ください!」

「はい、ありがとうございます!」

こうして私はリッチミン3000を二箱(おまけつきで計23本)、さらに大量の試供品の化粧品を手にして帰宅したのである。

つづく
 
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