TOP >> あそびのページ >> 机の下の秘密基地
机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
<< うちの子と小学3年生 | TOP | 「親展」の意味 >>
逆鱗には触らないで!

先日、自分が「逆鱗に触れる」という言葉の意味を少し勘違いしていることを知った。

この言葉の語源は古い中国の故事である。以下にその話の内容を紹介する。

『そもそも竜という動物は、よく慣らせば乗ることもできる動物である。ただし1つ注意しなければならないことがある。それはのどの下に1枚だけ逆さに生えたうろこ(逆鱗)があるのだが、これには絶対触ってはいけないということである。もしそれに触ってしまうと竜はその人を必ず殺してしまうのだ。世の王様にも逆鱗というものがある。あなたが王の参謀として活躍したいと考えているのであれば、逆鱗に触れない、つまり王を怒らせないことが何よりも肝要である』

私はこの話を小さい頃から知っていたのだが、てっきり「誰にでも触れられたくない部位や話題がある。そこに触れてしまい相手を怒らせることを『逆鱗に触れる』と言うんだろう」と勝手に解釈していた。つまり、えくぼを気にしている女の子に「わ〜、ジャガイモみたいで面白い!」と発言してものすごい怒りを買うといったような。

しかし辞書で引いてみたところ「中国の故事から生まれた言葉。天子を怒らせること。目上の人を怒らせること」とあった。つまり「どこを触って怒らせるか」というのが話の中心ではなく「立場が上の怒らせてはいけない人間を怒らせること」がこの話の本質だったのである。

私などかなり単純な人間なので、この故事を聞いた時の率直な感想は「えー、竜って乗れちゃうんだ!しかも1枚だけうろこが逆に生えてんの?でも逆っていうのは相対的なものだよね。その生えてる方向に向かってそっとなでるようにして触ってあげれば問題ないのでは?…って言うか、そもそもそこは触られると痛いものなの?」などと、君主と臣下の関係を述べた後半の部分よりも、思わず前半の「竜の生態」について目が行ってしまい、そのため話の本質を取り違えたのかもしれない。

しかしそんな人間は私だけではなかった。今回の調べ物をしている最中、Yahoo知恵袋で以下のような質問と回答を見つけたのである(※ 以下の内容は抜粋であり改変はしておりません!)。

----------------------------------------------------
○質問
逆鱗に触れるとなぜいけないのですか?

○回答
そこの部分だけ逆さに生えてるから普通に触ると痛いのです。触れて欲しくないのです。タブーなんです。

○回答へのお礼
痛かったのですね。鱗が生えてないので分かりませんでした。大変、参考になりました。
----------------------------------------------------

まるでコントのような質問&回答だが、やはりこの「逆鱗」というポイントが人々の関心を引くものであることがよく伺える。

では「逆鱗に触れる」の正しい意味を理解したところで次なる疑問が浮かんでくる。果たしてこの言葉は世の中において正しい使われ方をしているだろうか?

よく耳にする「社長の逆鱗に触れる」はまさに正しい使い方と言えるだろう。では同じくよく耳にする「妻の逆鱗に触れる」はどうだろうか?辞書の「天子・目上の人を怒らせること」という意味に照らすとこれは誤用であると言えるだろう。しかしもっと原典にさかのぼり、「竜のような怒らせてはいけない存在を怒らせてしまうこと」に照らせばあながち間違いとは言えないような気もする。もちろん「うちの奥さんは年上女房だから目上に当たるんだ」とか「うちの奥さんは皇帝にも準ずる存在だ」とか「うちの奥さんは人間というよりも竜に近い」というご家庭であれば、辞書的な意味から言っても正しい用法であると言えるだろう。


【広告】2013年度生徒さん募集中です。合格・成績アップへの登竜門、やわらかノートのごん太をどうぞよろしくお願いします♪

この記事の直リンク | ミニコラム | |
コメント
コメントする










この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック