TOP >> あそびのページ >> 机の下の秘密基地
机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
<< 小6ミシュラン【前編】 | TOP | 結婚式での定番コメント >>
小6ミシュラン【後編】

前回までのあらすじ。
小学校6年生の生徒に「デニーズ行くくらいなら僕が教えるちゃんとした店に行った方がいいよ」と言われ、「小6のくせに何を生意気な…」と思いつつもその店へ行ってみることにした。

店の名前が分からない上に、彼が書いてくれた地図はひどいものだったので(曲がらなくてもいいところを曲がれと書いてあったりした)、着くまでに多少苦労したが、なんとか目的の店までたどり着くことができた。外から見た感じではこじんまりとしており、特に変わったところの見当たらないレストランである。

店に入った私は、すぐにこの店が期待を裏切らないであろうことを予感した。店内の一角に川崎フロンターレの選手のサインコーナーが設けられている。例外もあるだろうが、スポーツ選手がグループでやってくる店にまずひどい店はない。

そして何より客層。さほど広くない店内に既に3組の客。手前のカウンター席に上品なジャケットを着た初老の男性。奥の方のカウンター席には落ち着いた雰囲気のご婦人。そしてテーブル席には中学1年生くらいの女の子とその両親。

テーブル席のお父さんが赤ワインを頼む。物腰穏やかなマスターがデキャンタに入れた赤ワインを運んでくる。娘さんが「どうしてこういう入れ物に入ってきたの?」お父さんが答える。「赤ワインは空気と触れさせた方が香りが良くなるんだよ。こうして花が開くみたいだから、ワイン用語では香りが開くって言うんだ」

この客層がいる店でもし伸び切ったパスタが出てきたら、私は怒るよりも先に「大掛かりなドッキリかよ!」と突っ込みを入れてしまうことだろう。私は本当はトマトソースのパスタがそれほど好きではないのだが、ここまで来たら郷に従うしかない。「本日のお勧め」として黒板に書かれている「小エビとホタテのトマトソースパスタ」を頼んだ。

陸くんの言う通り、それはパンとともに運ばれてきた。早速一口食べてみる。麺のゆで具合は完璧だ。小エビも小さいのにプリプリとした触感がある。素材がいいのか、火の通し方がいいのか、あるいはその両方か。トマトソースは酸味が抑えられており、甘くて優しい味付けだ。私は思わず自分の鼻毛が伸びているんじゃないかと心配になってしまった。あとはもうとにかく夢中になって食べた。熱々の状態で運ばれてきたのでもっとゆっくり食べるべきだったが、上あごを軽く火傷しつつも気にせず食べ続ける。最後の「残ったソースつきパン」も陸くんの予言通りの味であった。私はこれまでに「ここ美味しいよ」と色々な店を教えてもらったことがあるが、小学6年生の子に本当に美味い店を教えられたのは初めての経験である。

思い出してみれば彼には以前こんなことがあった。その時は場所が家庭教師センターだったのだが、まず午前中に2時間授業をやり、お昼に1時間の休憩を挟んでから、また午後に2時間というスケジュールだった。この1時間休憩のとき、彼は2駅離れた場所まで電車で出かけていき、何かしら食べてから急いで帰ってきたのである。その時私は「変わった子だなあ…その辺のコンビニで弁当でも買ってゆっくり食べればいいのに…」と思ったのだが、おそらくこの時もどこか美味い店まで出張していたのだろう。子供離れした食への欲求を持つ、おそるべき小学6年生である。

※ 梶が谷駅から徒歩5分ほどのところにある『ベルテンポ』というお店です。みなさんも機会があればぜひ足を運んでみてください♪


【広告】2012年度生徒さん募集中です。レストランは行って食べてみないと味が分かりません。家庭教師も同じことですから、まずはぜひ体験授業でお試しを♪

この記事の直リンク | 生徒さんの話 | |
コメント
コメントする










この記事のトラックバックURL
http://blog.yawaraka-note.com/trackback/1063868
トラックバック