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机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
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わさび

 先日、父親の還暦祝いに家族5人でちょっといい伊豆の旅館に泊まりにいった。

すると夕食の際、「お祝いのサービスです」といってお店が非常に立派な舟盛りを出してくれた。それはもう、小さい子供なら乗れるんじゃないかというくらいの大きな舟である。

しかもわさびにもこだわっていて、各人に「本わさびと鮫皮おろし」のセットがついてきた。私はそれまで知らなかったのだが、普通のおろし金ではなく、鮫の皮で作ったこの「鮫皮おろし」でわさびを擦り下ろすと、香りが一層引き立つそうである。

早速私がガリガリ擦り始めると、さすが還暦を迎える父親。「おいおい、ごん太。わさびというのはそう直線的にこするのではなく、こうして円を描くようにこするとより香りが引き立つんだよ」と教えてくれる。なるほど…

しかし30分もしないうちに全員が2つのことに気付いた。「このわさび、全然辛くないぞ…」そして「この鮫皮おろし、妙に切れ味が悪いぞ…」。結果、普通よりも多めのわさびが必要になるのに、刺身の量は食べ切れないほどある。それを生産効率の悪い鮫皮おろしで擦り下ろすものだから、気付けば5人全員が下を向いてひたすらわさびを擦り下ろしているというシュールな光景が広がっている。ふと父親を見ると、もはや優雅な円運動の跡形もない。

私たちは結局最後まで言いだせなかったが、心の中でこう叫んでいた。「もうねりチューブのやつでいいから持ってきてくれ!」

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