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机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
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無意識で生きていた【2】

 前回のつづき。

3:将来の夢作文事件
これもまた私が低学年だった頃、先生から「将来なりたい仕事について作文を書いてきなさい」という課題が出された。そこで私は「将来は社長になりたいです」という内容の作文を書いた。しかし実は当時、私は「消防士」とか「プロレスラー」と同じように、1つの職業として「社長」というものがあると勘違いしており、「なぜかちやほやされる上、給料も物すごく高い夢のような仕事」とだけ認識していた。そんな勘違いをしていながら、なぜか私が書いた作文は先生から異様に誉められ、「ごん太くん以外は全員、明日までに書き直してきなさい!」と厳しい指示が出た。いや、はっきり言うが、本当に書き直しをしなければならないのは私の方だったはずである。

4:未読書感想文事件
上の事件とやや似ている。ある日、読書感想文の課題が出されたので、私はあるシリーズ物の童話を読んで感想文を書いた。…いや、正確に言うとちょっと長めの本だったので、途中まで読み進め、その段階までの感想を原稿用紙に書いた。これは全く悪気があってやったことではなく、単に「読書感想文とは普通、その本をきちんと一通り読んでから書くものである」という常識が私に備わっていなかっただけである。その証拠に、今でも覚えているのだが、その感想文の締めくくりは「まだ全部読み終わっていないので早く続きを読もう!」となっていた。この作文を読んだ担任の先生は、まさか読み終わっていない本で感想文を書いたとは思いもよらなかったらしく、この部分を「シリーズ物なので早く続きが読みたいです」という意味だと勘違いした。そして「ごん太、これよく書けてるから、今度のお昼休みの放送で発表しなさい」ということになった。当時、私の小学校ではお昼の構内テレビ放送でそういった優秀作品の発表が定期的に行われていたのである。こうして私の発表がお昼の放送で流れた後、やはりその先生は少し違和感を覚えたらしく、「ごん太、これってまさかこの本を読み終わってないってことじゃないよな?」と聞いてきた。私は当然のように「いや、この本を読み終わってないんですよ」と教えてあげた。すると先生は「……そうか……」とだけ言い残し、何だか苦しそうな表情をしていた。おそらく「感想文というのは読み途中の本で書いたらいけないんだよ」ということを注意する気力さえ起きなかったんだと思うが、さすがの私もこの時ばかりは「…ああ、何かやってはいけないことをしたんだな…」ということに気付き、先生の言葉にならない注意は私の心の中へ届いた。

(つづく)

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