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机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
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ガスがない!【2】

○前回までのあらすじ
私は財布がない状態でガス欠になるというレアな体験(サザエさんの歌詞に出てくる状況をもう少しひどくしたような感じ)を二度もしている。今回はその一度目のときの話。

当時、私は大学生だったのだが、保土ヶ谷公園のあたりを走っていた。するとガス欠に陥ってしまい、なんとか最寄のガソリンスタンドまで原付を押していった。そして店員に頼んでガソリン満タンに給油してもらったところ、料金を請求された段階で初めて自分が無一文であることに気付いた。スーパーでお金が足りなかったらその商品を返せばよいだけだが、入れてしまったガソリンはもう返せない。

店員に事情を説明したところ、仕方がないので原付の自賠責証明書(事故を起こした時の最低限の保険で、大体シートの裏側に貼り付けてある)を身分保証のために置いていけと言われる。私は「あれ、これでこのまま事故を起こしちゃった時には大丈夫なのかしら??」と心配になり、「これは一刻も早く取り返さなければ!」と考えた。そこで付近を少し走り回ってみたところ、八百屋さんがあるのを発見。そこに飛び込み、親父さんに(さらに複雑になった)事情を説明し、少しでいいからお金を貸して欲しいと頼む。すると、

親父:「ふ〜ん。あんた仕事は何やってるの?」
ごん:「あ、大学生です」
親父:「へ〜、どこの大学いってるの?」
ごん:「えと…一応、慶応です…」
親父:「ああ、そうなんだ。うちの息子はねえ、早稲田なんだよねえ!」

(以下、しばらく息子の自慢話が続く)

…ううむ…私がドジなことをしでかし、一方的なお願いをしているのだから文句を言える立場ではないことはよ〜く分かっています。しかし、しかしですね……

「親父さん、あんたの息子が早稲田なのは分かったから、今は100円でいいのでとにかく金を貸してくれ!」

と思わず心の中で叫ばずにはいられなかった。

最終的にはお金を貸りることができ、私は無事に自賠責を取り戻して帰宅することができた。翌日、その八百屋にお金を返しに行ったところ、「へ〜、もう返しに来ないかと思ってたよ!」と最後におまけの一言を頂く。いや、このおじさんが八百屋さんで本当に良かった。もしまかり間違って銀行勤めなどしていたら、きっと本人にとっても周りにとっても色々と大変だったに違いない。

まあそういった訳で、ドジなことはできるだけ避けたいものである。そう、決して好きでやってる訳ではないのだ。

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コメント
ごん太先生による前後篇大河ドラマ、堪能させていただきました。
ごん太先生の心温まる誠実なお人柄がよく判る素敵なエピソードでしたね。


そう、決して好きでドジなことをしている訳ではありませんよね!




・・・・・たとえ、他人からはそう見えなくても。(←遠い目)
2011/02/24 2:06 PM by hagurin
正確に言うと「私の周りにいる人たちの親切な人柄がよく分かる」エピソードですよね。人は支えあって生きていると言いますが、私などはいつも一方的に支えられすぎていて、もはやおみこし状態だろうと思います。
2011/02/25 12:37 AM by ごん太
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