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机の下の秘密基地
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九分九厘、それはホルマリン
私の単なる不勉強かもしれないが、最近割と面白い知識を手に入れたので記事にしてみることにした。

よく勝てる見込みが半分くらいの状況のことを「五分五分」と言うが、これは合わせて本当に100%になっているのだろうか。野球では打率のことを3割2分4厘という風に表現するし、小学校の算数でも「1割が10%、1分が1%、1厘が0.1%」という風に習う。ということは、五分五分と言ったら勝つ確率が5%、負ける確率が5%ということになってしまうではないか。また「九分九厘、大丈夫だよ」と言っても「9.9%の確率で大丈夫だよ」という何だか中途半端な決意表明になってしまう。

実はからくりはこういうことらしい。江戸時代までは(特に利子の計算などにおいて)全体を10割とし、その一部を指して○割という言い方が一般的であった。これは現代において百分率のパーセント表示がかなり一般的であるのと同様である。

そんな中、江戸時代のはじめに中国から小数の考え方が入ってきて、1/10を表す「分」、1/100を表す「厘」が導入された。そして、これらが既に使われていた「割」を細かく表現するのに便利だということで採用され、1/10割を分、1/100割を厘と表すようになった。このせいで「分」がまるで1/100、「厘」が1/1000のようなイメージになってしまったが、本来は「分」は1/10、「厘」は1/100 を表す言葉なのである。

この本来の使われ方は現在も多くの言葉に残っており、冒頭に述べた五分五分や九分九厘以外にも「腹八分目」・「五分咲き」・「七分袖」「十分頑張った」・「一寸の虫にも五分の魂」などがある。

私がこの事実を知って思い出したのはホルマリンである。実はホルマリンというのは正式な物質名ではない。ホルムアルデヒドという物質を水に37%の濃度で溶かした水溶液のことを通称ホルマリンと呼ぶのである。しかしホルマリンは生物分野などでも広く用いられるため、「ホルマリンの10%溶液」という、まるでホルマリンという物質がそもそも存在するような言い方がしばしばなされるのである(これは計算上、ホルムアルデヒドの3.7%溶液ということになる)。
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