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机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
変身願望を考える

諭吉@川崎ハロウィン

 

最近、日本でもハロウィンを始めとし、なぜかマラソンなどの他のイベントでも仮装(コスプレ)が人気を博している。

私も2006年に初めて川崎ハロウィンに参加して以来(この時は福沢諭吉の仮装をして参加した)、ちょくちょくハロウィンイベントに参加している。

そうは言っても世の中には仮装をした経験などない人の方がほとんどだろう。なので経験者から改めて言わせて頂くと、仮装というのは大変面白い体験である。

よく「変身願望」という言葉を耳にするが、人間は誰でも少なからず変身願望を持っているだろう。私自身もその理由はよく分からないのだが、本来の自分とは違う自分になり、そして周りが自分に対して普段と違う接し方をしてくると妙な興奮を覚えるのである。

例えば先ほど、私は福沢諭吉の格好をしてイベントに参加したと述べたが、その際、川崎のちょい悪ヤンキー風の少年数人がやや乱暴な口調で「おい、諭吉っ、諭吉っ!」と声を掛けて来ることがあった。普段の私なら「絡まれたら嫌だな…関わりたくないな…」と思うだろうが、この時の私は天下の福沢諭吉になっている気分なので、自然と「おい、お前ら!ちゃんと勉強しろよ」という台詞が口をついて出た。天下の大先生に言われたらぐうの音も出ないのか、ヤンキー風の少年たちは「言われちゃったな!」と苦笑していた。本来の自分ではあり得ない経験である。

本来の自分でない別の人物になるということはすなわち、本来はできないことができるようになるということである。よくある昔話でも、王様が一般人とすり替わって自由を謳歌するというものがある。何も力強い存在に変身することが必須だとは限らない。

私はゲームが好きなのでいくつかのゲームからこの変身願望を考察したい。2017年に発売されて大ヒットしたスーパーマリオオデッセイは、そのウリの一つが「敵キャラに乗り移ることができる」という要素だった。普段は歩いて進まなければならない道をキラー(大砲の弾のようなキャラクタ−)に変身してあっと言う間に移動したり、大きな恐竜に変身して敵をなぎ倒して進んだりする瞬間は、普段できないことをしているという爽快感でが満たされる。

同じく任天堂の星のカービィシリーズも敵の能力を「コピー」することで、次はどんな強力で面白い攻撃方法が身に付けられるのだろうかとワクワクする。

人間に変身願望があるのはこうした「普段できないことができるようになる快感」が1つの理由になっているのではないかと考えられる。


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カブトムシ飼育計画の問題点

カブトムシ

 

 

某中学校の理科の入試問題。

--------------------
カブトムシを飼育しようと以下の計画を立てたが飼育できませんでした。この計画にある問題点を2点指摘し、それぞれ改善方法を説明しなさい。

〆亮菠法
・近所の草原に行き、葉にはちみつをぬってカブトムシを集める。
・はちみつは夕方に塗りに行き、深夜に見回ってカブトムシが来ているかを確認する。
・採取したカブトムシを入れるケースを忘れないようにもっていく。

∋育方法
・プラスチックのケースに土、くさった葉、水の入った容器を入れる。
・採取したカブトムシは、オスであればケースに1匹入れる。
・時々霧吹きで湿らして乾くのを防ぎ、ダニなどが付着したら歯ブラシで落とす。
--------------------

この問題に対して過去問集の模範解答は

[1]  草原の草にはちみつをつけるのではなく、森林の木の幹にはちみつをつける。
[2] プラスチックのケースには、昆虫ゼリーなどのエサを入れる。

となっていた。

[1]は分かる。カブトムシは草原ではなく木で樹液をなめているから、上記のように改善しなければならないだろう。

[2]は言われてみればなるほど…という気はする。確かによく問題文を読むと「水の入った容器を入れる」とは書かれているが「えさを入れる」とは書かれていない。

しかしこういうタイプの問題で、問題文に書いていない条件を持ち出して「これが足りない」と言うのはありなのだろうか?それならば、「カブトムシを入れるケースを忘れないようにもっていく」とは書かれているが「懐中電灯を持っていく」とは書かれていないので「深夜の森で明かりなしでは何も見えないので懐中電灯を持っていく」という答えもありなのだろうか?また、飼育方法で「ふたをする」とは書かれていないので「カブトムシが飛んで逃げてしまうのでケースにはふたをしなければならない」とかそういうのもありなのだろうか?

もっと明らかに文中に間違っている部分があり、それを訂正させるというのがこういう問題の一般的な解答のはず。そう考えて問題文を見直してみるが、これがなかなか難しい。1つ1つ考えてみる。

採取方法の1つ目は先ほど述べた通り、明らかに間違っているのでこれはおそらく答えになるだろう。

採取方法の2つ目だが、調べてみるとはちみつはカブトムシを集めるためのえさとして「ベストではないが使えないことはない」という意見と「はちみつは糖分が多いのでカブトムシが嘗めるとその後に口が固まってしまうので良くない」という意見がある。しかしそうすると1つ目でも既にはちみつを使っており、もう色々とダメなんじゃないかという気がしてくる。また時間帯については「深夜に見回るのは初心者には危険だから早朝にした方がいい」とアドバイスするサイトもあり、ややグレーだが断定はできない。

採取方法の3つ目だが、これは特に問題ないように思える(懐中電灯は書かれていないが)。

次に飼育方法の1つ目。どうも「水の入った容器」が怪しい。調べてみると特に水を単体であげる必要はないようである。ちなみに、ある生徒さんによると「僕は実際、水の入った容器を入れておいたんですけど、カブトムシがおぼれて死んでしまいました」と言う。そりゃずいぶんでかい容器を入れたんだな…と呆れたが、しかしもしそんなに大きいものではなく小さな容器に軽く水を入れるくらいなら「飼育できなくなるほどの問題点」になるのだろうか?

飼育方法の2つ目だが、哲学的な間違いがあるようにも思う。オスは2匹入れるとケンカしてしまうこともあるから1匹がいいだろう。しかしカブトムシだって子孫を残したいと頑張って生きている訳だし、そこは美人のメスカブトムシを入れてあげるのが飼い主としての優しさなのではないだろうか?

飼育方法の3つ目だが、これもまた悩ましい。調べてみると、ダニが付着した場合、少しなら気にしなくてもいいが、気門をふさぐほど多い場合は取ってあげた方がいいらしい。そしてその場合、使う道具は歯ブラシで問題ないそうである。

果たしてカブトムシ愛好家の人がこの問題を見たら何が正解だと考えるだろうか?きっと色々な意見が出てそれはそれで面白いんじゃないかと思う。

しかし私は立場上、受験指導としてこの問題を見るので「面白い問題ではあるが曖昧で変に差がつきそうな問題だなあ…」と感じてしまう。もちろん、そういうテクニックまで含めて「受験」なのかもしれないが…。

 

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マルチリンガリズム

最近、ある大学生の英語を指導する中で、マルチリンガリズム、つまりコミュニケーション手段として二つ以上の言語を目的や場面に応じて使用することに関する英文をたくさん読んでいる。

興味深い話題が多く、自分の備忘録も兼ねてポイントを箇条書きしておく。

・西洋や日本では1つの国で1言語という状態が当たり前のようになっているため勘違いしがちだが、世界的に見ると多くの地域において多言語状態がごく普通に存在している。

・家である言語を話し、学校や会社では別の公用語を話す、というのが典型例。他にも両親が違う言語を話している場合など色々なケースがある。

・違う言語とまではいかなくても、ある言語において標準語と各地方ごとの方言が存在する場合、広い意味でマルチリンガリズムが存在していると言える。

・日本の敬語もマルチリンガリズムの一種として解釈すると説明がつくことが多い。

・ある人物がバイリンガルであることを知ると、1言語しか話せない人はその人に対して尊敬や憧れの感情を抱く一方、ある特定の文化にネイティブとして属していないという点で自分より劣っていると考える場合もある。

・マルチリンガリズムの状態では、複数使われている言語において「これは地位が高い言語」「これは地位が低い言語」というような認識が生まれる場合が多い。

・例えばある国では公用語となっている英語が「高い言語」となり、地元で元々話されていた言語が「低い言語」となる。また、方言においても標準語が「高い言語」となり、逆に色濃い方言が「低い言語」となる。

・「高い言語」が「高い言語」とみなされる理由は、そこに権威や文学的な歴史が伴うからである。ただし、「低い言語」は気心の知れた仲間内で使い、本心を伝え合ったり連帯感を高め合うことができるという重要性がある。

・例えばアメリカの英語とスペイン語の両方が使われている地域では、職場では英語、帰り道のお喋りはスペイン語、政治経済の話題は英語、近所の噂話はスペイン語で、というような使い分けが行われるケースがある。

・パラグアイではスペイン語とグアラニ語という言語が使われており、スペイン語が高い言語、グアラニ語が低い言語となっている。興味深い話として、田舎の若い男たちは女性にアプローチする際、まずはスペイン語を使う。これは洗練された印象・丁寧な印象を与えるためだと考えられる。一方で、実際に付き合って仲良くなったらそこからはお互いグアラニ語でコミュニケーションを取るようになる。日本でも最初は敬語で話しかけ、少しほぐれてきたらため口になるというのも同じパターンと言えるかもしれない。

・方言に関して言うと、社会的地位が上がれば上がるほど、使われる方言の数が少なくなる(標準化された言葉を使うようになる)。一方で社会的地位が低い人々はそれぞれの地方色が強い方言を使う傾向がある。イギリスの軍隊で言えば、上層部はクイーンズイングリッシュでコミュニケーションを取るのが当たり前だが、下の方の兵隊たちは自分の田舎の英語を使って話し続ける。

・世界的に見てマルチリンガリズムが何も変わったことでないのであれば、幼少期から英語を学ばせることについて「脳が混乱してしまう。まずはどちらかの言語をきちんと身に着けさせるべきだ」という主張は説得力を失うかもしれない。

これらと直接は関係ないのだが、同じくマルチリンガリズムに関して最近非常に面白いと感じた話。ある生徒がある多人数オンライン対戦ゲームにはまっているのだが、日本人とマッチングすることもあれば外国人とマッチングすることもある。その際、(どこの世界にもいるものだが)粗野なプレーヤーは平気で汚い言葉を使って対戦相手(や時には味方)をののしってくる。これをゲームの世界では「煽り」とか「煽る」と言う。そしてその生徒曰く、「日本語で煽られるとやっぱり本当に頭に来るんですよ。でも、英語で「stupid!」とか「foolish!」とか煽られても、なんか「ふ〜ん」って感じで意味は分かるんですけど受け流せるんですよね。」と言っていた。私はこれには、日本特有の事情、つまり日本人にとって英語は学校の教科書や活字で読むことが多く、実際に対人で使う機会は少ない。よって、どこか人間味がないと言うか、頭で一度解釈されるというプロセスを経るため、感情の深いところまで入ってこないのが原因なのではないだろうかと思っている。

 

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ハングドマン(hanged man)について

英語の不規則動詞の1つに hang(掛ける・首吊りにする)がある。

hang は「物を掛ける」といった普通の意味で使う場合は hang - hung - hung と活用するが、「首吊りにする」という意味で使う場合は hang - hanged -hanged と活用する。この知識自体は高校レベルのものであり、ある程度勉強している生徒さんなら知っている人も多いと思う。

私はこの2種類の活用を間違えないよう、タロットカードにあるハングドマン(吊られた男)を利用していた。「吊るされて処刑された男がハングドマン → 首吊りにする方が hanged」

そして、先日もある生徒さんにこの覚え方を伝えたのだが、その生徒さんはタロットカードを見たことがないというのでスマホで画像検索して見せてあげることにした。その結果が以下である。

hanged man

生徒:「…首つりになってないですね?」
ごん太:「そ…そうだね…これって、どういう状況なのかな?」

と、微妙に気まずい雰囲気になってしまった(笑)

そこで、この件に関してネイティブスピーカーの人に聞いたりインターネットで調べて分かったことを以下にまとめておく。

○hanged man について
タロットカードのハングドマンはそもそも、その由来と意味に曖昧さが残るカードである。ただ、どうやらその由来はイタリアの刑罰にあるらしく、その点から考えると「ただ吊るされている」のではなく「刑罰的に吊るされている」のであり、首ではないものの hanged man という名前が付いたと解釈するのが適当だと考えられる。

ハングドマンはルネサンス期の刑罰・またはさらし絵(という刑)が元となっているようで、さらにルーツをたどると古代ローマ法典に端を発するらしい。このように、由来をたどればたどるほど実際の刑罰だったことが伺える。

○処刑目的以外で人が吊るされている場合の表現
その次にまた別の疑問が湧いた。タロットカードのハングドマンはやや特殊な状況なので別として、処刑目的ではなく、例えば人質として縄で縛られて吊るされている場合は hung を使うのだろうか?例えば下記の状況である。

suspended dora

この点についてネイティブスピーカーの人々に意見を募ったところ、「tied up and suspended(縛られて吊るされている)」または単に「tied up」を使うと答えた人の割合が多かった。また、この状況に hung を使ったとしても問題ないという意見もあった(実際、hanged man の英語版のWikipediaには「a man being hung upside-down by one ankle」と書いてある)

○金田一少年の事件簿との関係
基本的な調査結果はここまでなのだが、念のため友人のドクターKにこの件について相談したところ、彼はネイティブスピーカーではないが「処刑的なものは全般的にhangedなのでは?」と今回の正解に近い意見を提示してくれた。それとともに、「『金田一少年の事件簿』のタロット山荘殺人事件で、犯人が君と同じ勘違いをしていてそれが原因で追い詰められていたよ」と教えてくれた。私もその話を読んだ記憶があるが、ハングドマンの正位置などすっかり忘れていた。彼の記憶力がすごいと言うか、単に私の記憶力が悪いのだろうか…(苦笑)


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天井とシャンデリア

シャンデリア

 

タイトルは何だかお洒落な小説のようだが、今回も半ば自分のための備忘録。

ceiling という英単語がある。意味は天井だ。

生徒さんに「よく天井につける電気のことをシーリングライトって言うんだけど、聞いたことない?」と聞くが、知ってる生徒さんは少ない。親元で暮らしてると、なかなかライトを取り替えたり、ましてやあれを買ってきて取り付けたりすることなんてしないから縁がないのも無理なかろう。(私も初めて一人暮らししたとき、カーテンとシーリングライトがデフォルトで設置されているものではないということを知って愕然とした経験あり)

さて、話は戻って ceiling。自分の勉強のため、念のためシーリングライトをネットの辞書で調べてみる。

『天井に直接取り付けるタイプの照明器具をシーリングライトと言う』

え、天井に「直接」取り付けるってどういうこと?間接照明とかを意識した言葉?でも、続きを読んですぐに分かった。

「逆に天井から釣り下げるタイプの照明器具はペンダントライトと言う」

ああ、そうだったんだ。私は不勉強なので天井につけるライトはすべて「シーリングライト」なのかと勘違いしていた。

なるほどね、あ、もう1つシーリングについて説明があるぞ。

『また、雲量が5/8以上で雲の高さがほぼ一定になっている場合、その高さのことを航空気象でシーリングと言い、これが300m以下では飛行できない』

はあ、なるほど。雲がまるで空の天井みたいになっちゃってるから、その状態をシーリングと言うのか。日本語に「青天井」という言葉があるけど、言わばそれの反対で「雲天井」といったところだろうか。

そう言えば、シーリングライトとペンダントライトの違いはよく分かったけど、じゃあ、「シャンデリア」の定義って何だろう?

『私の予想:豪華なペンダントライトのことをシャンデリアと言う。』

よし、それじゃあ辞書で引いて答え合わせをしてみよう。

『シャンデリア:本来はフランスの chandelle(ろうそく)に由来し、やがて実際にろうそくをつるすことはなく、美術的な装飾照明具となった。現在では天井からつるした装飾的な集合灯をいい、白熱電球を使用する』

やった、当たったぞ。しかし、シャンデリアとキャンドル(candle)が同じ語源だとは知らなかったなあ。また1つ勉強になった。それにしても、この辞書の説明さえもはや古くなっているな。今の時代、きっと白熱電球なんかではなくてLEDを使っているでしょう。そんなに外側が装飾的で豪華なのに、中は白熱電球とか考えられない。

う〜ん、時代はどんどん変わっていくなあ。

※ とこんなことをしていると、一日あっという間に時間が過ぎていきます…


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サンプロテクターの謎

日焼け止め

 

先日、高校生の女の子に英語を教えていたときのこと。protect という単語が出てきたので「日本語でもプロテクターとか言うよね。野球のキャッチャーがつけたり、自転車に乗る時に肘や膝につけるやつとかさ」と言ったところ、「え、それは聞いたことがないですけど、日焼け止めのことをサンプロテクターって言うのは何か聞いたことがあります」と言う。

日焼け止めのことをサンプロテクターと言う…?

私は逆にその言葉を初めて聞いた。

ひょっとすると私が勉強不足なだけで、英語では日焼け止めのことをサンプロテクターと言うのだろうか?

早速家に帰って辞書で調べてみると、日焼け止めは英語で sunscreen または sunblock と言うそうだが、sun protector は載っていない。

一方で、ネットで「サンプロテクター」と調べると、日本化粧品技術者会というところの化粧品用語集に「日焼け止め化粧品のこと」と書いてある。

どうも「サンプロテクター」というのは和製英語のような気がしてきた。日本のお洒落な女の子たちは日焼け止めのことを「サンプロテクター」と言うのだろうか?(ズボンのことをパンツというくらい当たり前の感じで)

そこで何人かの女の子に確認してみたところ、「私は日焼け止めのことは日焼け止めって言うよ。周りでもサンプロテクターなんて言う人は聞いたことないなぁ」と言う。

サンプロテクター…一体、どういう位置付けの言葉なのかますます分からなくなってきた。誰も使わないのにわざわざ化粧品用語として和製英語を作ったと言うのだろうか?

しかし、日焼け止めの強さを表す数値である「SPF」は「Sun Protection Factor」の略であり、まったくおかしな英語という訳でもなさそうである。

そこで最終手段、知り合いのアメリカ人に「日焼け止めのことを英語で sun protector と言うのを聞いたことがありますか?」と尋ねてみる。すると少し怪訝な表情をして「いや、そういう言い方は聞いたことがないよ。sunscreen か sunblock だ」と言う。

やはり和製英語なのか…。そう思った矢先、その人が念のため英語の Amazon で日焼け止めを検索してくれて、そこには商品名の最後に「sun protector」と表記されているものが少なからずあることが分かった。どうやら英語でも sun protector は使われているらしい。ただし、はっきりとした商品カテゴリ名というほどではなく、商品の名前の最後にちょこんとつく感じである。

そこで私の中では今のところ sun protector というのは、こういう位置付けの言葉なのではないかと考えている。例えると「清涼飲料水」のようなちょっと業界的な分類名にあたる言葉なのではないか。普通の人が「清涼飲料水を飲もう」というような言い方をすることがないのと同様、「サンプロテクターを塗ろう」ということはまずない。しかし、業界的には「こういう成分・こういう機能を持った化粧品」というカテゴリ名として存在しており、英語圏の化粧品業界でも日本の化粧品業界でも共通して設定されている分類名なのではないかと思う。


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左利きの子の親として

左利きの人

 

私の娘は現在5歳なのだが、小さい頃から鉛筆を持つのは左手であり、特に矯正などもしていないので文字を練習するようになった現在でも左利きである。一方、お箸については彼女が左利きであると気付く前からエジソン箸を使わせていたので、今でも右で持っている。私の親戚にも奥さんの親戚にも左利きという人はいないため、なぜ彼女が左利きになったのかはよく分からない。

私は子供にあまり細かいことを注意する方ではないのだが、最近彼女の鉛筆の持ち方が非常に気になっていた。と言うのも私は仕事柄、子供が鉛筆を持って何かを書いている姿を眺めることが多いのだが、鉛筆の持ち方がおかしい生徒さんというのはやはり目立つ。せっかく勉強ができていても「しかし鉛筆の持ち方がおかしいよなあ…そうは言っても今から直せる訳でもないし…小さい頃に親や先生に直されなかったのかな…?」と非常に気になってしまうのである。

そして我が娘はと言うと、中指と人差し指の2本を揃えて握りしめるように鉛筆を持っているのである。何度か注意してみたものの、目を離すとすぐに戻ってしまう。

そこで私は意を決してエジソン箸ならぬ「もちかたくん」というのをAmazonで購入した。そして娘に「これを鉛筆にはめて2週間、毎日1回ずつ50音図を書くように。それができたらおもちゃを買ってあげるから」と指示した。

そんな矢先、大学時代からの友人に会ってその話をしたら、「私も左利きだけど、左利きの人って普通の持ち方だと字がうまく書けないんだよ。文字って右利きの人が書きやすいようにできてるから、左利きの人は誰でも少し変な書き方をしてると思う。まず右に向かって線を引くことが多いから、鉛筆を紙に突き刺すような形になって、普通よりも力を入れないと書けない。だから右利きの人より鉛筆を強く握れるような形になってることが多いのね。それから、右方向に向かって書いていくと自分が書いた文字がどんどん自分の手に隠れて見えなくなるから、腕を巻き込むような形にしてなるべく上から書いて、左側を見えやすくする人が多いの」と教えられた。

さらに「私も親にだいぶ書き方を直すよう注意されたけど、その方法だと書けないんだよね。どうしても直すって言うなら、もう右利きに直すか。それしかないと思うよ」と伝えられた。

左利きの友人の言葉には非常に説得力があった。私はよかれと思って指導したつもりだったが、自分の知らない世界がそこにはあり、これからは何かちょっと教える時でも一応調べてからやった方がいいなと感じた。


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つみきのいえ

先日、高校生の英語を教えていたとき、教科書に掲載されていた文章が大変印象に残ったので、みなさまにもぜひご紹介したい。

教科書は啓林館の ELEMENT という教科書で、その中に「つみきのいえ」という話が載っている。

「つみきのいえ」は2008年に発表され、アカデミー短編アニメ賞を受賞した日本映画である。これを元に絵本が作られており、英語の教科書に載っているのはこれを英訳したものである。

すごく平たく言うと、おじいさんがあるきっかけで今までの人生を回想するというただそれだけの話なのだが、独特の舞台設定が話のテーマと見事に調和しており、人生とはそういう見方もできるのかと感動させられてしまった。私はその後にアニメ版も見たが、どちらかと言うと絵本の方がじーんと来てこちらの方をお勧めしたい。

高校生の教科書に掲載されているということはきっと高校生が読んでも何か考えさせてくれるストーリーなのだろうが、おそらく結婚してもう長いという人、子育てをしている人、孫がいるという人…そういった人生の後半ステージを進んでいる人の心に一番響くストーリーではないかと思う。

もし興味を持った方はぜひ見てみて下さい。




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赤ちゃん文楽

うちには今年5歳になる娘と1歳になる娘がいる。

「親として絶対こんな子になって欲しい」というような願いは特にないのだが、姉妹仲良く育って欲しいという気持ちは比較的強く持っている。

そこで私は今のところ2つの作戦を実行した(している)。

1つは2人の名前に共通性を持たせること。名前が出てしまうので具体的には言えないが、例えば春子と冬子とか、亜美と優美とか。そういったネーミングにして「春子がいて冬子がいる」というのをいつも忘れないでくれたらいいなと考えている。

もう1つの作戦はあえて名前を付けるのであれば「下の子が小さいうちに腹話術作戦」である。よく小さい子供と接していて、ハンドパペットなどの小さな人形を持ちながら「こんにちは、○○ちゃん。私は△△よ。一緒に遊びましょう」とアテレコしながら子供の相手をすることがあると思うが、あれの赤ちゃんバージョンである。赤ちゃんはハンドパペットよりでかいから、腹話術というより文楽に近いだろうか。まあ、そんなことはどうでもいいとして、とにかく私は1歳になる下の娘を抱き抱えたり、背中から操ったりしながら「お姉ちゃん、おはようでちゅ」とか、「その絵はお姉ちゃんが書いたでちゅか?とっても上手でちゅー!」とか、「わたちもお姉ちゃんと一緒に幼稚園に行きたいでちゅー」とか喋らせているのである。お姉ちゃんも女の子でおままごととか好きだから、私がそういうことをすると喜んで「まだ幼稚園には行けないでちゅよー。もっと3歳とかにならないといけないでちゅよー」と、なぜか下の子に合わせて赤ちゃん言葉になって会話をしてくれるのである。こうして「下の子はお姉ちゃんに興味を持っていて、年上のお姉ちゃんを尊敬していて、お姉ちゃんと一緒に遊んでもらいたいと思っている」という態度を(こちらが勝手にではあるが)演出することで、上の子も下の子に対して「かわいがってあげよう。お世話をしてあげよう」という気持ちが少しずつ育まれていくのではないかと考えている。

しかし最近、スタジオアリスで二人の写真を撮ったところ、上の子が下の子の写真を見て「○○ちゃんは、まあまあかわいい」、そして自分の写真を見て「やっぱりお姉ちゃんが一番かわいい」と発言しており、妹のことをかわいがるにはかわいがるのだが、俺様が一番なのだ的お姉さんになりつつあるのではないかと少し心配している。


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衝撃的な日本語テキスト
先日、知り合いの外国人の家に遊びに行ったところ、本棚に日本語のテキストが置いてあり、「外国人はどんなテキストを使って日本語を勉強しているのだろう」と何の気なしにパラパラと眺めてみたところ、その内容があまりにも衝撃的だったのでみなさんにもご紹介したいと思う。

その日本語テキストとはこちらである。
(画像はすべてクリックで大きくなります)

Ultimate Japanes Phrasebook Cover

『The Ultimate Japanese Phrasebook: 1800 Sentences for Everyday Use』という本。

日本語に直すと『究極の日本語フレーズブック:日常会話のための1800文』といったところだろう。

Amazonで調べてみると、外国人向けの本であるから基本的に日本での取り扱いはなく、アメリカやイギリスの書店が発送元になっている。レビューは今のところ3件入っており、総合評価は☆4つである。少なくとも一定の評価は得ている本と言えるだろう。

では早速1ページ目をご紹介する。

standard phrase

ご覧のようにまずは基本的な日本語表現が紹介されている。この本の構成としては全部で19章に分かれており、「買い物の章」「外食の章」「仕事・職場の章」など、それぞれの章で場面ごとによく用いられる日本語が紹介されている。

しかしこの本、読み進めて行くと分かるのだが、一部のやや特殊とも思える状況に対するボキャブラリーが異様に充実しているのである。

まずは「Insults and Incendiaries」(侮辱と挑発)というページを見てみよう。

insults and incendiaries

ご覧の通り、「失せろ!」「死ね!」「てめえ、やる気か?」などの過激な言葉が一通り並んでおり、相当のインパクトがある。それでいてすぐ次のページには「本当に申し訳ありませんでした」「本当に知らなかったんです」といった言葉が配列されており、そんなに謝るくらいなら最初からもう少し別の言い方をしておけばいいのにと思ってしまう。

お次はルックスに関する充実したフレーズ群である。

chest_belly_buns

割れた腹筋の男から太鼓腹の男、さらにはかわいいお尻をした男の子まで様々な男が登場する。女性に関する表現よりも多く収録されている気がするのだが、これはこの本の作者が女性二人組だからだろうか。ちなみに私はこの本で初めて「はみ肉」という日本語の存在を知った。

overall_looks

引き続きルックスに関するフレーズが紹介されているが、最後の「あの人、見るからにヒラ社員っぽいよね」というのが哀愁を誘う。しかし、実はこの本、「相手が金持ちそうか。またどれくらいの金持ちなのか」ということに関する表現がこれまた異様に充実しているのである。

lifestyle

やはり男はルックスに加え、金を持ってるかどうかが非常に重要であるという、この世の真実を隠すことなくストレートに表現している。

そして、これはあくまで私の感想に過ぎないのだが、どうもこの本は最初から読んでいくと「フィリピンあたりからやってきた女性がお金持ちの日本人男性とうまく結婚し、なんだかんだありながら日本の生活に馴染んでいく」というストーリーがおぼろげに見えてくるのである。

少しだけその流れをみなさんにも見て頂きたい。

若い頃は…

そう、彼女は若い頃は結構遊んでいたのです。

その後、同じフィリピンからやってきた女性と「私は腹筋が割れた男が好きだわ」とか「私ははみ肉がつかめるくらいの方がいいわ」といった互いの好みの話をしつつ、しかし「あいつはヒラ社員っぽいからダメ」とか「あの人は王様のような生活をしているらしいわよ!」とリッチな男性を鵜の目鷹の目で探しています。

what_I_want_is

そう、そのためには「とにかく、思いっきりセクシーなのが、ほしいんです」

そして本書第15章「The Private Zone」(プライベート・ゾーン)では男と女の会話にスポットを当て、これまで以上に充実したフレーズ群が紹介されます。もう何も言いません。とにかく見てください。

private_zone_01
private_zone_01

private_zone_02
private_zone_02

private_zone_03
private_zone_03

private_zone_04
private_zone_04

private_zone_05
private_zone_05

怒涛の展開でベイビー誕生です。

ちなみに、少し別のページには下記のようなちょっとしたトラブルがあったことをにおわせるフレーズが収録されています。

トラブル?_01
once

トラブル?_02
panic

しかし子供が産まれてからの超高速展開はもう誰にも止められません。

musume_nihongo

日本で育ったのですから当然と言えば当然でしょう。

public_or_private

子供には良い教育を受けさせてあげたい親心は万国共通です。

okuyami

もうこの頃には日本で誰かのお葬式に行くという機会も増えてきます。お悔やみの言葉もばっちりです。

traditional_food

おせちとか、日本人よりも上手に作れそうです。

takao_san

ついに東京に住んでるなら高尾山くらい登っておかないとという気分になります。もはややんちゃして遊んでいた若い頃の面影は微塵もありません。他にも「ホノルルマラソン目指してトレーニングしています」などの例文も収録されており、完全にヘルシー志向に変わったことが伺えます。

…どうでしょう。何だかフィリピンから身一つでやって来た女性の立身出世物語に見えてきませんか?

ちなみにこの本の最後に収録されているフレーズはこれです。

last_phrase


本当にこの本で大丈夫!?(笑) さて、この本についてですが、私が記事を面白おかしくするために変わった部分を凝縮したとかいうことはなく、本当に全編にわたってこんな雰囲気です。かと言って、この本は決しておかしな作者がウケを狙って書いている訳でもありません。

phrasebook_authors
↑カバー裏表紙より

調べてみると分かりますが、この日本人の方は土屋京子さんというお名前で、『ワイルドスワン』などの翻訳でも知られる東大出身の翻訳家の方です。

いくらなんでも男性のお腹に関するボキャブラリーが豊富過ぎるだろというツッコミは禁じ得ませんが、本当の意味での日常生活という部分に注目してフレーズを集めたこの日本語教本は、訳の分からない難しい単語や文法ばかり覚えて結局は喋るようにならないという今の日本の英語教育に対して何かを考えさせてくれることは間違いありません。

まあそんな小難しいことを考えずとも、ぱらぱらとめくっていると可笑しくて笑える楽しい本です。本来は日本語教本ですが、対応した日本語と英語の文が1つずつ紹介されているので、日本人がそういった英語を覚えたいという場合にも使うことができる一冊だと思います。


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