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机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
自転車泥棒が捕まった話

 

 

実は先日、自転車が盗まれてしまった。

この自転車は2年半ほど前、トライアスロンに出ることをきっかけに買った6万円くらいするちょっと良い自転車である。

仕事に行く際などにも重宝していたのだが、ある日駐輪場を見たら忽然と姿を消していた。この自転車はマンションの駐輪場にワイヤー錠で柱とくくりつけていたのだが、それでも盗まれてしまった。

ネットで近所の被害状況を調べたり、警察に被害届を出しに行った際に聞いた話を総合すると、どうやら犯人は複数人からなるグループであり、深夜にマンションの駐輪場に忍び込んで高く売れそうな自転車だけを見つくろい、がさっとトラックに乗せて持ち去ったらしい。私の自転車の4台となりには、私のと同じモデルで少し古くなった自転車(やや汚い)が置いてあったのだが、そちらはノーロックであるにも関わらず盗まれていなかった。犯人はしっかり見極めているらしい。確かに犯人の立場から考えると、たくさんの自転車が置いてあるマンションの駐輪場に行き、高そうな自転車だけを見つくろって持っていくというのはかなり効率的な犯行だと言えるだろう。

全く頭に来る話だが自分にはどうすることもできず、とりあえず警察に被害届を出したものの、そんな手際の良いプロに盗まれた以上、もう二度と手元に帰って来ることはないだろうとあきらめていた。

すると、しばらく経ってから警察署から電話が掛かってきて、残念ながら自転車は発見できなかったものの、犯人を捕まえたのでそれに関して少し話がしたいと言う。

私は自転車についてはあきらめていたが、犯人が捕まったという一方を聞いて少しテンションが上がった。担当の警察官が教えてくれた話を要約する。

捕まった犯人はベトナム人で、名前まで教えてくれたが捜査中の事件なので一応伏せておく。こいつが犯行グループのリーダーであり、他に4〜5人の仲間がいるらしい。そのうち2人は既に捕まっており、残りのメンバーも現在追跡中。ただ、今回証拠が揃って起訴できるのは自転車ほんの数台分だけで、このままでは軽い罪になってすぐに日本に戻って来てまた悪いことをする可能性が高い。そこで、余罪としてこんな被害届も出ており、明らかにこいつらの犯行ですというのをできるだけ付けたい。その許可を頂けますか。

私はもちろん許可した。むしろこちらからお願いしたいくらいである。こんなひどいことをする奴は二度と日本に戻って来て欲しくない。この警察官も丁寧に分かりやすく話して下さる人で、「こいつら本当に悪いやつなんです。1日に10〜20台くらい盗んでいて、今分かっているだけでも200台は盗んでる。防カメ(防犯カメラのことだと思われる)の映像もたくさん見ましたが、明らかに手慣れてる。この先もっと増えそうな気配です。盗んだ自転車はベトナムに輸出して売ってるんです」と説明してくれた。

それから、「それでごん太さん…犯人に損害賠償を求めるという選択肢もありますが…こいつら貧乏なんです。お金がないんですよ。多分、手間が掛かるだけでおそらく実際にお金を取るのは難しいだろうと思います…」と申し訳なさそうに説明してくれた。何もこの警察官が盗んだ訳でもないのに、犯人を捕まえただけでなくこのように申し訳なさそうに事情を説明してくれるなんてありがたいことである。200台以上が盗まれているのだから、こうしてその一人一人に電話をするだけでも相当大変な作業だろう。

私は今まで警察と言うとどうでもいい取り締まりばかりしていて横柄な態度の人物が多いというイメージを持っていたが、今回のこの警察官と話をして「こんな市民感覚のある丁寧で分かりやすい警察官もいるのか」と驚いた。

それから、たかが自転車が盗まれたに過ぎないのだが、未解決事件の被害者の人の気持ち(の100万分の1くらい)を理解することができた。

ある日、そこにあるはずの自分の自転車がなくなっていると、「盗まれたんだ。しかもプロの犯行だからもう帰ってこないんだ」と頭では分かっていても、どこか現実感に乏しく、「別の日にふと見たらあるんじゃないか。何かの拍子にひょっこり出てくるんじゃないか」という変な期待が頭の片隅に漂っており、気持ちを切り替えて新しい自転車を買おうとか、なかなかそういう気持ちになれないのである。

しかし今回、「私の自転車はベトナム人の○○・□□□という△△歳の男に盗まれたのだ。そしてきっと今頃は遠いベトナムの地で誰かを乗せて走っているのだ。きっとその人も私と同じあの自転車の風を切って進む楽しさを感じているのだろう」と思うと、ありきたりな表現だが心の整理がついたという感覚がある。

盗まれた自転車は帰ってこないが、警察が犯人を逮捕してくれたお陰で私は心の整理をつけることができ、少し前に進めるようになった。きっと警察の仕事は盗まれたものを取り戻すとか補償を請求するということも大変重要なのだろうが、同時にこうしてやり場のない怒りや悲しみを抱えた市民に対して納得を得るという形で心のケアをすることも重要な仕事として行ってくれているのだろう。そんな風に感じた。

 

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お守りをどうしよう…

先日、家の片づけをしていたところ、今年の初めに近所の神社へ初詣に行った際にもらってきた御朱印が残っていることに気付いた。

 

奉拝(前年度)

 

毎年、初詣でに行くついでに前年のものを持って行ってどんと焼きに入れていたのだが、今年はその作業を忘れてしまったため残っていたようである。

これを処分する(※本来はお守りの類いに対して処分するという表現は良くないが、便宜上このように表現する)のがなかなか難しい。

 

近所の神社

 

大きい神社だと返納所というところが設けられており、そこに返せばいいらしいが、近所の小さな神社にはそんなものは設けられていなかった。境内のどこかにさりげなく置いておけば神主さんが何とかしてくれるのではないかとも考えたが、境内には「ゴミはお持ち帰り下さい」との立て札が立っており、決してゴミではないのだがいったん持ち帰ることにした。

 

ゴミはお持ち帰り下さいの看板

 

困ったときのYahoo知恵袋。

「お守り 処分」といった検索語(※本来はお守りの類に対して処分するという表現は…以下略)で調べてみると、早速1つの記事がヒットした。それについたベストアンサーにはこう書かれている。

ベストアンサー

『ゴミ箱に捨てて構いません。お守りやお札の多くは刑務所などで作られています。ゴミ箱で問題ありません』

な、なんという身も蓋もない回答だろうか。

しかしもう少しスクロールするとこれに対して強く反論する別の回答が。

『お守りメーカーが刑務所や内職などに作業を外注しているのは事実ですが、そんなお守りやおみくじでも神社で祈祷を終えた時点で神物になります。粗末に扱ってはなりません』

なるほど…そう言われると、いくら処分する場所がないからと言ってゴミ箱に捨てるのはまずいような気がしてきた。

しかし、逆に言うと私が心を込めて「一年間、ありがとうございました。お陰様で昨年は無事に過ごすことができました。もう新しい物を購入済みですのでこの辺で…」とお祈りすれば、この御朱印は再び刑務所の人が外注で作った普通の紙に戻るという可能性もある。そうであればゴミ箱でもいいのかもしれない。

そんな訳で、もう少しこの御朱印は我が家に置いてあるという状況が続きそうである。


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劇的な野球観戦
先日、大学時代の後輩たちと横浜スタジアムへ野球観戦に行った。

横浜‐阪神戦というカードであり、我々7人のうち6人は横浜ファンであったのだが(私は本当はジャイアンツファンだが地元横浜もその次くらいに応援している)、柿ぼーという若干1名だけが根っからのタイガースファンであった。柿ぼーはお祭りイベントが大好きな明るくお調子者の性格であり、「安心してください。今日は横浜側の席ですから大人しくしてますよ!」と言うものの、やはり阪神ファンとして譲れないものがあるらしく、上着で見えないようにしながらも中に着ているシャツは前面に『猛虎魂』という文字、背面に大きな虎の絵が描かれている正真正銘のタイガースシャツであった。

我々は7人で横並びに座ったのだが、柿ぼーは積極的に通路側の席を確保した。「ビールの注文は俺に任せといてください。これでビールの売り子さんと仲良くなる作戦ですよ!」

そして、いよいよ試合が始まる。横浜の先発は井納、阪神は好投手のメッセンジャーである。試合の展開は一貫してタイガースペースであった。テンポ良く投げ込むメッセンジャーは横浜をわずか1失点に抑え、一方の井納は粘り強く投げながらも3失点を喫してしまう。この3−1というスコアのまま回は次々と進んでいった。

そして5回、私たちの中でちょっとした事件が起きた。今年の横浜スタジアムでは5回になると客席でノリノリで踊っている数組のお客さんをオーロラビジョンに映し出し、その中から選ばれた優勝者にペアチケットがプレゼントされるという企画をやっている。そして普段からノリノリの性格であり、阪神がリードしているという展開も加わっていつも以上に激しい動きをしていた柿ぼーの姿がオーロラビジョンに映し出されたのである。残念ながら優勝には選ばれなかったものの、あの大観衆の中から選ばれてオーロラビジョンに映し出されるというのは貴重な経験である。当然柿ぼーはさらにテンションが上がる。「俺も相当野球を見に来てますけど、こんなの初めてですよ!みんなも一緒になって踊ってくれてたら絶対優勝だったのに!でもいや〜、ラッキーだなあ!」

それからと言うもの、約5分ごとに「俺、さっきオーロラビジョンに映ってましたよね?ちゃんと見ました?これは本当すごいことですよ!」という話を私たちに振ってくる。当然、ビールの方のピッチも上がってくる。この日はハルちゃんというかわいらしい売り子さんがいて、柿ぼーはこの子を目当てに彼女が通るたびにビールを注文していた。最後の方になると「あ、ハルちゃんだ!急いで飲まないと…」と無理に流し込むものだから、ハルちゃんに「あの…そんなに無理しなくても大丈夫ですよ」と言われる始末。出来高制のビールの売り子にこの台詞を言わせるなんてよっぽどのことだと思う。

こうして完全に出来上がってきた柿ぼーは、7回が終わる頃になると周りの横浜ファンの目など気にせず、着ていた上着を脱いで猛虎シャツの姿となっていた。阪神の応援歌が流れた際には、阪神側スタンドの応援団に加えて、横浜スタンド側でもただ一人柿ぼーだけが大きな声で応援歌を熱唱していた。

しかし最後に大波乱が起きる。3−1のまま迎えた9回の裏、阪神は守護神オ・スンファンを投入するが、横浜の代打・後藤(通称ゴメス)が同点となる2ランホームランを放つ!さらに昨年までキャプテンを務めていた石川がサヨナラヒットを放ち、奇跡の逆転勝利を収めたのである!

ふと柿ぼーの姿を見ると本当に『明日のジョー』のラストシーンのような状態になっている。そこから我々は帰路に着いた訳だが、柿ぼーの足取りはもう完全にフラフラである。「おい、柿ぼー、お前今日オーロラビジョンに映ったぞ!」と声を掛けると一瞬だけはっとしたような表情を浮かべる。後日話を聞いたところ、「いや…あの日は阪神が勝ってたところまで覚えてるんですけど…本当にそこからの記憶がないんです。あ、なんかタクシーに乗って帰る途中、運ちゃんに今度一緒にソフトボールの練習やらないかって誘われたのは覚えてるなあ…」

こんな劇的な試合を生で観れる経験なんて早々ないだろう。そして、柿ぼーはこの興奮をさらに劇的に演出してくれる存在となった。ありがとう、野球の神様。ありがとう、柿ぼー。

横浜スタジアムにて


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幼稚園のプールのお手伝い【2】
前回までのあらすじ
奥さんの代わりに幼稚園のプールのお手伝いに行くことになった私。しかし、母親の代わりに父親が行って本当にいいのだろうかという疑問が頭に浮かび始めた。


と言うのも、私自身は子供と接する機会が多い仕事をしていて子供の扱いには慣れている方だと思うし、もちろんロリコンの趣味なんて全くないのだが、たとえば女の子の園児が家に帰って「今日ね、プールのお手伝いは○○ちゃんのお父さんが来てたよ」と言ったら、ご家族の方は「えっ!?」と思ってしまうのではないかということである。向こうからしたら私は顔も素性も分からぬ相手なのである。

そう考え始めると、幼稚園の先生が事前に「お手伝いはいいですよ」と連絡をくださったのも「お父さんはいらっしゃらなくて結構ですからね」ということを暗にほのめかしていたような気がしてくる。

私はその日の夜、割と悩み、そして「とりあえず行くだけ行ってお手伝いする気はありますよという態度を示し、それから事前にそっと幼稚園の先生に辞退するべきかどうか相談しよう」と決めた。

そして迎えた翌日、私は子供を連れて幼稚園の教室に入った。すると本来5人いるはずのお手伝いさんが私を含めて3人しかいない。そこへ担任の先生がやって来て「今日は2人もお休みでお手伝いさんが3人だけなんです!大変だと思いますがみんなで頑張りましょう!」と声を掛けてきた。もはや有無を言わさぬ状況のようである。

そしてそこからは、少し大げさだが戦争のような状態だった。みんなが着替えを始めても微動だにしない子がいたり、脱いだ服は机の上に置く段取りのはずがなぜか自分のカバンに一生懸命詰め込む園児もいる。一番気を付けなければいけないのは普通のパンツの上に水着を着てしまうケースである。このままプールに入ってしまうと上がってからはノーパンで過ごす羽目になる。そしてプールから上がった後もまた大変である。気温があまり高くない日だったのでプールから上がって寒くて半ベソをかいている子もいる。少し濡れた状態の足に靴下はなかなか履かせづらい。自分の名前がまだ読めない子もいるから違う子の上履きを履いて戻って来てしまう子もいる。とにかくあらゆる方向に目を配る必要があるのだ。

そんなこんながありつつ、何とか無事一通りの作業を完了することができた。こういうのを「案ずるより産むが易し」と言うのだろうか。いや、案ずるは杞憂であったが、決して易しではなかった。毎日これだけの園児を相手にするなんて、幼稚園の先生は本当に大変だろうなあと改めて感じる。ただ園児たちのかわいらしい姿を間近で見ることができたのは本当に楽しい経験であり、ぜひまたチャンスがあればお手伝いに伺いたいと思っている。先生、いつも本当にご苦労さまです。

海で遊ぶ様子
(写真は海で遊んでいるもっと小さい頃の様子で、本文とは直接関係ありません)


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幼稚園のプールのお手伝い【1】
先月のことなのだが、我が家に二人目の子供が産まれた。今回も女の子だったため、これで我が家は女3人男1人という構成となった。将来的に私の肩身はどんどん狭くなるのではないかという一抹の不安を感じながらも、まだ無邪気な赤ん坊の表情はとにかく見ていて飽きることがなく、抵抗できないのをいいことにほっぺを密着させたりして猫かわいがりをしている。

2人目の子供

ところで、上の子は4月から幼稚園に通っているのだが、この季節になっていよいよプールが始まった。そして、この幼稚園ではプールの授業がある際、親御さんが何人かずつ輪番制でお手伝いに行くシステムになっている。

要は一クラス30人ほども園児がいて、それを担任・副担任のたった二人だけで全員きちんと着替えさせ、そしてプールから戻ってきた際には各自の持ち物がなくならないよう気をつけさせながら元の服に着替えさせるという作業は、困難極まりない大仕事なのである。そこで親御さんが4〜5人呼ばれてそのお手伝いをするという訳である。

そしていよいよその当番の日が近づいてきた。しかし先述の通り、私の奥さんはまだ出産直後であり、お手伝いに行くのが難しい状況であった。そこで平日の午前中は空いていることが多い私が奥さんの代わりにお手伝いに行くことになった。

幼稚園の先生は我が家に二人目が産まれたことを知っており、事前に「赤ちゃんが産まれたばかりですよね?当番表には書いてありますが気にしないでください。お休みして頂いて構いませんから」と連絡をくださったのだが、私が代わりに行くので大丈夫ですよとお返事した。むしろ内心、かわいい子供たちの姿を間近で見れるまたとないチャンスだと楽しみにしていた。

そして前日の夜、私は幼稚園から配布された「お手伝いマニュアル」のプリントを熟読していた。着替えた服はどのような順番で置いて行くか、園児たちの上履きはどのように並べるか、女の子は髪の毛を全部きちんと帽子に入れなければならない…などなど、重要な点を一つ一つ頭に入れていく。

そのとき、私ははっと一つのことに気付いた。このプールのお手伝いはお母さんが来ることを想定しており、お父さんが来るというケースは園としては想定していないのではないだろうか…

つづく


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インド感あふれるインド料理屋
先日、あるインド料理屋に入って食事をした。

仕事に行く途中の経路にあるインド料理屋なのだが、いつもインド人とおぼしき店員が店の外に出て、道ゆくすべての人に「コンニチハ〜!」とさわやかな笑顔で挨拶をしている。私は挨拶されると反射的に挨拶し返してしまう習性があるので、たびたびこのインド人と挨拶だけは交わしていた。

そして先日、一体どんな店なのだろうと好奇心に駆られ、ついに仕事帰りに初入店を果たしたのである。

店には「インド・ベトナム料理」という看板が掲げられていた。果たしてインド料理とベトナム料理というのは近いものなのだろうか?私の不勉強なのかもしれないが、なんだか早速、アジア特有のごちゃまぜ感を感じる。

メニューを広げてみると、意外にもインド料理屋としてはオーソドックスなラインナップである。私はカレー2種&タンドリーチキンのセットを注文する。


「辛さ、選べるね〜。どうします?」

「あ、普通でお願いします」

「お兄さん、自転車で来てるね〜。家近くなの?」

「ここから30分くらいですかね〜」


そんな感じで、例のインド人店長と初めて軽い会話を交わす。

店内は狭く、また夜の21時過ぎであったためか、客は私一人だけであった。すぐ横の厨房にはインド人コックが2人、そして店の中と外を絶えず細かいステップで行き来するインド人店長。狭い空間でインド人3人に囲まれ、なんだか本当にインドにやって来てしまったような気分に襲われる。

突如、インド人店長が思い出したようにスピーカーのボリュームをぐぐっと上げる。それまで環境音のように静かに流れていたインド風のBGMが、まるで映画館でインド映画を見ているかのような騒々しさで流れ始める。いやいや、そんなの別にいらないから!(笑)あんた自分がうるさいと思ってるから今まで下げてたんだろう!

やがて注文した料理が運ばれてくる。その味は至って普通のインド料理屋の味で、可もなく不可もなくと言ったところである。

私が食べている間もインド人店長は私に向かってしきりに「ダイジョウブ?」と声を掛けてきたり、また店の外に出て行って「コンニチハー!」と通行人に声を掛け続けたりしている。

日本の普通のレストランなら店員が客に向かって「大丈夫?」なんて言い方は絶対にしないだろうが、彼は外国人であるし(外国のレストランはそういう言い方をすることが多い気がする)、そしてこちらの様子を常に気にしてくれていることが伝わってくるので全く嫌な感じはしない。むしろマニュアル通りの寂しい雰囲気のレストランよりフレンドリーな面白みがあって楽しい。


「お食事、どうね?辛くない?」

「ああ、ちょっと辛いですけど、そこがまた美味しいですね」

「辛さ選べるよ。さっきも言ったけど」


なんだかまたちょっと気になる言い方があった気がするが、彼に悪気はないはず。単に辛さが選べることをアピールしたいだけなんだ。

すると店長、今度は細かいステップで厨房の方に移動し、私には理解できない言葉で2人のコックに対してかなり厳しい口調で説教を始める。私が「一体どんなことを言ってるんだろうなあ…」と何の気なしに厨房の方を眺めていると、それに気付いたインド人店長がこちらを振り返り、ニッコリと笑顔を浮かべながら「ドウモデス〜!」と一言。そしてまた素早い動きで店の外に出て行く。とにかく忙しい人である。残されたコックは親指についたカレーをチュパチュパなめて味見をし、難しい表情を浮かべている。あれ、ジブリの映画なんかだとよく見る光景のような気がするが、飲食店の味見ってああやってするものなのか…?

やがて私が料理を食べ終える頃、店長が厨房からちょっと豪華なアイスクリームを持って出てきた。


「お客さん、お客さん、これ見て!」

「おお、すごいアイスですね!これもセットについてくるんですか?」

「いやいやいや、あなたのじゃないよ。上のお客さんの。メニューのここに載ってるね」


とメニューのデザートのコーナーを広げて私のテーブルに置く。じゃあなんで私に見せたんだ…。でもまあ、うちの店にはこういうものもありますよって見せてるだけだから、そんなにおかしなことでもないか…(まあ、日本の普通のレストランでは絶対やらないだろうけど)


そんなこんなで料理を食べ終え、私は店を後にした。びっくりするほど美味しいとか、料理がリーズナブルといった特徴のある店ではないないのだが、慣れ親しんだ日常の空気から少し離れてみたいと思ったときにまた行ってみたいと思える店だった。(ただ通勤経路上にあるので挨拶だけは今後もしょっちゅう交わすことになりそうだが…)


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お釣りのないように…
先日、たまに利用している託児所に何時間か子供を預けた。

この託児所には(うちの子を含む)わがままな子にも有無を言わさずビシッと叱りつけてくれる頼もしい保母さんが一名いて、教育面からもお世話になっている。

そして今日、私が迎えに行って料金を払おうとしたら財布に1万円札しか入ってない。そして受付には「釣銭のないようにお支払いください」とある。「そうだ…こういう時のために車に小銭を入れてあるんだよな」と慌てて取りに行くが、つい先日車検を通した時に全部引き上げてそのままになっていたため、こういう肝心な時に限ってない。近くのジュース自販機を確認してみると1万円札は使用不可である。

すごすごと受付に戻り「すいません…ちょっとどうしても小銭がないのですが…」と告げると、例の保母さんが「お釣りはありませんから、どこかで両替してきてください!」と雪の女王ばりに突き放される。仕方がないので割と暑い中を少々の距離を歩いて最寄りのファミマまで行って、子供用の小さなお菓子を買って1万円を崩す。この時、ファミマの店長に「すいません…大きいのしかないんですけど…」と言うと「いやいやいや、全然構いませんよ〜!こちら袋にお入れいたしますかぁ〜?」と全く正反対の反応で、何だかいつもは当たり前のことが妙に感慨深い。

そしてまたとぼとぼと託児所に戻って料金を支払った。もう少し…言い方を柔らかくして頂けると…コンビニまでの足取りも軽くなるんですが…まあ、私の甘えですね…。いや、1万円札にミシン目が入っていて、こういう時に切り離して1000円分ずつ使えるようにしてない造幣局が悪いですね…


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リッチミン3000の話【2】
前回のつづき。

私は家に帰ると、なぜあんなにリッチミン3000を猛プッシュしているのか気になり、ちょっとネットで調べてみた。「自社ブランドの商品だから推しているのだ」とか「自社ブランドだからノルマがあるのではないか?」とか「本当に良い商品だから推しているのだ」といった意見が出されていたが、結局はっきりとした理由は分からなかった。

そんなことを調べながらふと今日のレシートを眺めたところ、私は物すごいことに気付いた。リッチミンを二箱買ったはずなのに、値段が一箱分なのである。どうやら間違えて一箱分でレジを打ってしまったらしい。あのパート主婦っぽい店員さん、二箱売るのに必死になり過ぎて、レジを打つ方がおろそかになってしまったのかもしれない。

これは差額をお店に支払いに行かなければならない。やはり人間は誠実にあるべきだ。それにあの店員さんは一生懸命商品をPRし、試飲させてくれ、なんだか大量の化粧品まで入れてくれた。それにそれに、ひょっとするとバイトなのに重いノルマと戦っている頑張り屋さんという可能性もある。

気付いた時にはもう夜で雨も降っていたため、私はとりあえずお店に電話を入れた。お店側も既にその事態を認識しており、話は迅速に通った。とりあえずこちらは近々差額を払いにいくつもりだという旨を伝える。

そしてその二日後、私はそのドラッグストアを再訪した。今度はさらに別のバイト店員(今度はちょっと不器用そうな大学生っぽい男子)がレジを勤めていた。私が事情を説明すると、そのバイト店員は店長を呼びに走った。そして店長がやって来ると「いや、お客様、本当に申し訳ありません…こちらのミスですのに…よろしければ本当、こちらのミスですからお金の方は頂戴しなくても…」と言う。しかしやはり自分が買った物に対してお金を払うのは当たり前だと思うし、何より差額を払うためだけにやって来たのだから無駄足になってしまう。…いやしかし、自分としてはできるだけのことはやった訳だから、相手が「お金は結構」と言うのであれば、それはそれでちょっと魅力的な選択肢かも…

そんな考えが頭をよぎったちょうどその時、別の女の子店員(一番最初にリッチミンを勧めてきた子と思われる)が姿を現し、「ああ、店長、それ○○さんがもう自分で払ってましたよ」と店長さんに向かって声を掛けた。私は「やはりそうか!」と思った。処理の仕方は2つしかないはずである。お店が必要経費として扱うか、ミスをしたバイトが自腹を切るか。そして私は個人的に、もし後者であるならばこれはまた気分が悪いと思っていたのである。今回は約1,000円という金額であるが、ドラッグストアのバイトであればちょうど1時間くらいの給料にあたるだろう。私が棚からぼたもちとばかりに猫ばばを決め込んだとしたら、この仕事熱心なパート主婦の労働が丸々1時間ただ働きになってしまうのである。

私は「お金はちゃんと払います。その人にもお金は戻りますよね?」と確認したところ、店長は「あ…はい。伝えておきます」と言ってくれた。そして店長は「じゃあ、リッチミン3000を一箱レジに通して、そのお金を頂いてくれる?」と大学生バイト店員に指示を出した。大学生バイト店員はリッチミンの箱にバーコードリーダーをピッと当て、「1,020円になります」と告げた。私がお金を支払い終わると「こちら、袋に入れますか?」と確認してくる。いやいや、だからそれをもらっちゃダメだろ!(笑) まさか本当に誠実かどうかを試すさらなる罠なのか!?

そんなこんなでお金を支払い終えた私は、たかが1,000円で恩着せがましい態度を取っていると思われるのもいやなのでそそくさと店を出て行こうとした。すると店長が「本当にこの度は申し訳ありませんでした…よろしければこちらを…」とリッチミン3000をすっと1本差し出してくれた。いやはや、やはり情けは人のためならずである。そもそも私はドリンク剤が欲しくてこの店に来たのだから…
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リッチミン3000の話【1】
ひと月ほど前、近所のドラッグストアに寄ってドリンク剤のコーナーを見ていたところ、若い女の子のバイト店員が近づいて来て「ドリンク剤ですかっ!?今ならこちらのリッチミン3000がお勧めですよ!リポビタンDの3倍もタウリンが入ってるのに値段はこっちの方が安いんです。絶対お勧めですよ、絶対効きますよ!」と猛烈なPR攻勢を仕掛けてきた。今までそんなにドリンク剤をPRされたことがなかった上、ドラッグストアのバイト店員がそこまで熱心に商品をPRしてくるというこれまでに例のない状況に遭遇したため、私は少なからず困惑した。しかし、いつも買っているドリンク剤の方がもう少し安い値段だったため、当初の予定通りそちらを購入した。

そのひと月後、再びそのドラッグストアに立ち寄る機会があった。またドリンク剤コーナーを眺めていたところ、この日も別のバイト店員(今回はパートの主婦といった感じの人)が「あっ、ドリンク剤ですか!?こちらのリッチミン3000がお勧めですよ!こちらに貼ってあるリポビタンDとの比較表を見てください、ほら!」と、またもや猛烈な勢いでリッチミン3000を勧めてきたのである。

私は「ああ、この前の女の子がちょっとテンションが高い特別な子なのかなと思っていたけど、そういう訳じゃなくて、みんながこういう方針なんだな…」と知った。そして、ここまでバイト店員を駆り立てるここの店長は、相当のカリスマ性を持った男なんではないかと思った。

さらに追い打ちを掛けるように、もう少し立場が上と思われる別の店員が「○○さん、試飲、試飲出しちゃっていいよ!」と指示を出す。すると小さな紙コップに入れられた黄色い液体、すなわちリッチミン3000が私にささっと差しだされた。飲んでみると…まあそこはいたって普通のドリンク剤の味である。

いや、ここで冷静になって考えて欲しいのだが、ドリンク剤って試飲するべきものなのか?ドリンク剤なんてどれも基本的に味は似たり寄ったりである(と言うか普通はどれも甘いものだ)。そしてドリンク剤はエネルギー補給が目的の商品であり、美味を求めて飲むという人はいないだろう。一口試飲して「こ、これはコクがある!いいじゃないか!」なんて人がいるとは考えにくい。そして、ドリンク剤というのは飲んでからしばらく経って疲労感が消えたりするものだろう。それをわずかな量だけ試飲したところで一体どの辺を持ってして効果がある・ないを判断しろというのか?

そんな考えが一瞬頭をよぎったものの、前回に続くバイト店員による猛烈なPR、そして意味はよく分からないがとにかく熱意だけは伝わってくる試飲サービスの波状攻撃に飲み込まれ、私は一口飲んだ時点で「ファイトー、いっぱーつぅ!」と叫ばなければいけない気分に襲われた(しかしこれは何か違う気がしたので何とかこらえた)。そして、そこまで言うのならこれを買おうという風に心を動かされた。

「それじゃあ…このリッチミン3000を一箱ください」

「お客様、二箱買うとなんと3本も余計ににリッチミンが付いてくるんです!」

「そ…それはすごい…リッチミンは元々、リポビタンDの3倍もタウリンが入ってる訳だから、それがさらに3本も余計について来たと言うことは…それは…その…ええい、もう何が何だか分からん、じゃあ、二箱ください!」

「はい、ありがとうございます!」

こうして私はリッチミン3000を二箱(おまけつきで計23本)、さらに大量の試供品の化粧品を手にして帰宅したのである。

つづく
 
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雪かき狂想曲【3】
あとは雪かきに関して思ったことをつらつらと書いていきます。

○雪かきは難しい
慣れない作業であるせいか、雪かきは技術的にも戦略的にもなかなか難しい部分があると思う。凍り始めた雪には金属スコップの方がいいが、ふわふわ雪をかくなら軽いプラスチックの方がいい。放っておけば溶けるところを急いでやるのは無駄だ。かいた雪を置く場所も難しい。マンション住人で集まって駐車場の雪かきをしていたとき、一生懸命になって「ここの空いたスペースに置きましょう」と雪を集めていたら、後になってそこが一番端の車が駐車する時に切り返しをするために必要なスペースであることが判明し、作業が台無しになった。また、みんなかいた雪はできるだけ所定の位置に集めていたが、みんなが帰ったくらいの時間にこっそりやって来て、その辺にまき散らしながら自分の車の前の雪をどけているおじさんがいた。よっぽど注意しようと思ったが、そんなことをしているのはそのおじさんだけだったので、翌日のお昼ごろにはほぼ溶けていた。でもでも、そうやって溶けたのはそれより以前にみんなで雪かきをしてほぼ雪のない状態の路面があったからであり、みんながそれをやったら何の解決にもならないんだ。

○微妙なさじ加減
自分は雪かきをしているのだが、隣の人が雪かきをしていない場合がある。そういった時、隣の家との境界線がある訳だが、きっちりそこまでしかやらないと後で「なんだ、こいつはケチで嫌味な奴だな」と思われそうなので、ちょっとだけ隣りの家の領域まで雪をかく。しかし、かと言ってその家の前を全部やってあげるほどの器のでかさはない。「気持ちだけ…」的なニュアンスが出るくらい雪をかいたら去ってしまう。

○スイマー
雪がしんしんと振っていた日、家にいてもやることがないので近くの室内プールまで行ってきた。こんな日にプールに行くのは私だけなのではないかと思ったが、むしろいつも以上におじさん・おばさんたちでプールは賑わっていた。最近はジョギングブームなのでジョギングする人が多いが、スイミングはジョギングと比べて道具も必要だし全くできない状態から始めようとしても少し難しい。なので必然、ジョギングに比べて「にわか」みたいな人が少なく、「別に外は雪だろうと屋内プールには雪降らないから」くらいの気持ちでみな来てるのではないだろうか。

○ランナー
自分の土地ではないが、歩道というのは雪かきしなければという気持ちに駆られる。お年寄りや子供連れのお母さんも歩くだろうから、自分が雪かきして1人でもそういう人が転ばなくなれば何よりである。そんなことを思って歩道にせまいながらも道を作っていたところ、黄色いウェアーにシャープな形のサングラスをかけたランナーが、私が今作った狭い道をタッタッと駆け抜けて行った。ぽかーんとしてしまった。大雪の降った翌日に身体を動かしたいなら雪かきの方が人の役にも立って一石二鳥ですよ。もしどうしても走らなければならない事情があるなら、少なくとも汗をかきながら雪かきしている人がいる沿道はやめて、公園でもぐるぐる回ってた方がいいですよ、そう雪の翌日くらいは…と言いたくなってしまった。

○バッテリー
仕事に行けるよう、必死に自分の車の前を雪かきしたのだが、翌日になっていざ車を出そうとしたら弱っていたバッテリーが寒さでさらに調子を落としたのか、エンジンがかからなくなってしまった。「おかしいなあ…昨日歩道の雪かきをして徳を積んでるはずなのになあ…」仕方がなく別の手段で仕事へ行った。ちなみに、さらに翌日、だいぶ暖かくなってもう一度挑戦してみたら無事エンジンがかかった。すぐに充電すべしとそのまま新横浜まで車を走らせた。良かった、やはり情けは人のためならずだ。


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