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机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
大坂なおみ選手の英語メッセージを解説

2019年3月6日、大坂なおみ選手がインスタに投稿したメッセージが胸を打つと話題になっており、twitterでも拡散しているようである。それを読んだある生徒から英語(原文)の分からないところを教えて欲しいと頼まれたため、解説資料を作成した。もし英語の方を読んでみたい、英語の方を読んだがよく分からなかったという方がいらっしゃったら、こちらを参考としてお使い頂ければと思う。

 

原文・日本語は元記事をご参照下さい。

 


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Writing this now to organize my thoughts and try
to put in words what I've been feeling.

・I'm writing 〜 の I'm が省略された形。
・organize:組織化する・まとめる(←今回はこちら)
・thought:考え
・put in words A:Aを言葉にする
・what:関係代名詞。私が感じている【こと】。

 

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Recently a lot of parents have been coming up to
me and telling me that their kids look up to me,
those words literally blew me away.

・recently:最近
・look up to A:Aを尊敬する
・literally:文字通りに・本当に(←今回はこちら)
・blow away:吹き飛ばす⇒圧倒する・驚かせる

 

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I was honestly so shocked and felt this huge
responsibility because I remembered how
important my role models are.

・honestly:正直に言って
・huge responsibility:大きな責任
・how以下:疑問詞+S+Vは1つの名詞になる。
 「私のお手本となった人たちが(私にとって)どれほど
重要であるか」という意味。
・role model:他人の手本となる人物

※つまり大坂選手にとって自身のお手本となった人たち
の存在は偉大であり、そのことを思い出し、だからこ
そ今度は自分がその立場に立ったことで大きな責任感
を感じているということを表していると考えられる。

 

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Also the fact that the parents themselves were
telling me this meant they approved (which is
mind blowing to me).

・The fact が主語、動詞は meant
目的語が they approved という節。
・名詞のあとに oneself が続くと「〜自身が」の意味を表す。
・直訳すると「ご両親たち自身がこのことを私に伝えてくれていた
という事実は、彼らが(私を)承認しているということを表して
いた」。

※分別のある大人から見ても自分たちの子供が大坂選手に憧れるのは
当然だと感じており、そのことが大坂選手にとってまた驚きであった
ということが読み取れる。


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Fast forward a few days and I'm here at Indian Wells, I see
all these kids that look so happy to see me and they ask for
pictures and autographs...

・fast forward:元々は「早送り」を表す言葉。ここでは「話を数日
進めて」の意。先ほどまでの話が数日前に起きたことを具体的に回
想しており、そこから現在の話へと場面転換したのだと考えられる。
・Indian Wells:カリフォルニア州の都市(人口約5,000人)
・happy to see:「嬉しい・悲しい+to do」の構文は
「〜して嬉しい・悲しい」の意。
・ask for A:Aを要求する・求める
・autograph:有名人のサイン


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Honestly I wanted to cry because my heart feels so full in these
moments and I realize that it isn't just about tennis, it's about
inspiring the next generation

・moment:瞬間
・inspire:感化する・インスパイアする
・next generation:次の世代(の子供たち)

 

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 - and seeing all these kids, (a.k.a my babies), I start thinking about
when I was a kid and all the people that inspired me to dream big
and reach for my dreams.

・seeing  all these kids:分詞構文。「この子供たちみんなを見ると」。
・a.k.a:also known as の略で「〜としても知られる」
・think about の目的語が when節とall the people の2つ。
・inspire 人 to do:〜さんが…するよう感化する・インスパイアする
・dream:ここでは動詞。dream big で「大きな夢を持つ」。
・reach for 〜:〜を取ろうと手を伸ばす


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The fact that I'm in this position now to inspire kids when I feel like
just yesterday I was 8 years old hitting on some busted down public
courts (lol) is seriously a really huge honor for me andI realize I'm
literally just a small piece in a very VERY big picture.

・The fact が主語、動詞は is、補語が a really huge honor.
・The fact の内容(that節)が比較的長い説明になっている。
・The fact の大まかな内容は「私がボロボロのコートで練習していたのは昨日
のことのように思えると言うのに今は子供たちを感化する立場にある」こと。
・前半は「私が(今や)子供たちを感化するような立場にいる」という意味。
to inspire は形容詞用法で this position に掛かっている。
・when は「〜だと言うのに」といったニュアンスを表す。
・feel like 〜:〜のように感じる
・busted:bust が「壊す」という意味の動詞で、そこから「壊された・ボロ
ボロの」という過去分詞として使われている。down は bust について動作を
強調している副詞。
・(lol):インターネットスラングで日本語の(笑)にあたる。
・honor:名誉・栄光
※ a small piece in a picture:大坂選手も子供のころ周りに感化され、また
彼女も今子供たちを感化している歴史を大きな絵に例えていると思われる。


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Sorry if I'm too soppy haha, I just wanted to type out my thoughts since
I'm in a good place mentally right now.

soppy:元は「びしょぬれの」。略式で「感傷的な」という意味がある。
haha:日本語の(笑)にあたる。type out:(電子機器で)文字を打つ
since:ここでは「〜以来」ではなく「〜なので」と理由を表す接続詞。
mentally:精神的に right now:今・まさに今

 

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I really love you guys and Thank you.

 

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カブトムシ飼育計画の問題点

カブトムシ

 

 

某中学校の理科の入試問題。

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カブトムシを飼育しようと以下の計画を立てたが飼育できませんでした。この計画にある問題点を2点指摘し、それぞれ改善方法を説明しなさい。

〆亮菠法
・近所の草原に行き、葉にはちみつをぬってカブトムシを集める。
・はちみつは夕方に塗りに行き、深夜に見回ってカブトムシが来ているかを確認する。
・採取したカブトムシを入れるケースを忘れないようにもっていく。

∋育方法
・プラスチックのケースに土、くさった葉、水の入った容器を入れる。
・採取したカブトムシは、オスであればケースに1匹入れる。
・時々霧吹きで湿らして乾くのを防ぎ、ダニなどが付着したら歯ブラシで落とす。
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この問題に対して過去問集の模範解答は

[1]  草原の草にはちみつをつけるのではなく、森林の木の幹にはちみつをつける。
[2] プラスチックのケースには、昆虫ゼリーなどのエサを入れる。

となっていた。

[1]は分かる。カブトムシは草原ではなく木で樹液をなめているから、上記のように改善しなければならないだろう。

[2]は言われてみればなるほど…という気はする。確かによく問題文を読むと「水の入った容器を入れる」とは書かれているが「えさを入れる」とは書かれていない。

しかしこういうタイプの問題で、問題文に書いていない条件を持ち出して「これが足りない」と言うのはありなのだろうか?それならば、「カブトムシを入れるケースを忘れないようにもっていく」とは書かれているが「懐中電灯を持っていく」とは書かれていないので「深夜の森で明かりなしでは何も見えないので懐中電灯を持っていく」という答えもありなのだろうか?また、飼育方法で「ふたをする」とは書かれていないので「カブトムシが飛んで逃げてしまうのでケースにはふたをしなければならない」とかそういうのもありなのだろうか?

もっと明らかに文中に間違っている部分があり、それを訂正させるというのがこういう問題の一般的な解答のはず。そう考えて問題文を見直してみるが、これがなかなか難しい。1つ1つ考えてみる。

採取方法の1つ目は先ほど述べた通り、明らかに間違っているのでこれはおそらく答えになるだろう。

採取方法の2つ目だが、調べてみるとはちみつはカブトムシを集めるためのえさとして「ベストではないが使えないことはない」という意見と「はちみつは糖分が多いのでカブトムシが嘗めるとその後に口が固まってしまうので良くない」という意見がある。しかしそうすると1つ目でも既にはちみつを使っており、もう色々とダメなんじゃないかという気がしてくる。また時間帯については「深夜に見回るのは初心者には危険だから早朝にした方がいい」とアドバイスするサイトもあり、ややグレーだが断定はできない。

採取方法の3つ目だが、これは特に問題ないように思える(懐中電灯は書かれていないが)。

次に飼育方法の1つ目。どうも「水の入った容器」が怪しい。調べてみると特に水を単体であげる必要はないようである。ちなみに、ある生徒さんによると「僕は実際、水の入った容器を入れておいたんですけど、カブトムシがおぼれて死んでしまいました」と言う。そりゃずいぶんでかい容器を入れたんだな…と呆れたが、しかしもしそんなに大きいものではなく小さな容器に軽く水を入れるくらいなら「飼育できなくなるほどの問題点」になるのだろうか?

飼育方法の2つ目だが、哲学的な間違いがあるようにも思う。オスは2匹入れるとケンカしてしまうこともあるから1匹がいいだろう。しかしカブトムシだって子孫を残したいと頑張って生きている訳だし、そこは美人のメスカブトムシを入れてあげるのが飼い主としての優しさなのではないだろうか?

飼育方法の3つ目だが、これもまた悩ましい。調べてみると、ダニが付着した場合、少しなら気にしなくてもいいが、気門をふさぐほど多い場合は取ってあげた方がいいらしい。そしてその場合、使う道具は歯ブラシで問題ないそうである。

果たしてカブトムシ愛好家の人がこの問題を見たら何が正解だと考えるだろうか?きっと色々な意見が出てそれはそれで面白いんじゃないかと思う。

しかし私は立場上、受験指導としてこの問題を見るので「面白い問題ではあるが曖昧で変に差がつきそうな問題だなあ…」と感じてしまう。もちろん、そういうテクニックまで含めて「受験」なのかもしれないが…。

 

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マルチリンガリズム

最近、ある大学生の英語を指導する中で、マルチリンガリズム、つまりコミュニケーション手段として二つ以上の言語を目的や場面に応じて使用することに関する英文をたくさん読んでいる。

興味深い話題が多く、自分の備忘録も兼ねてポイントを箇条書きしておく。

・西洋や日本では1つの国で1言語という状態が当たり前のようになっているため勘違いしがちだが、世界的に見ると多くの地域において多言語状態がごく普通に存在している。

・家である言語を話し、学校や会社では別の公用語を話す、というのが典型例。他にも両親が違う言語を話している場合など色々なケースがある。

・違う言語とまではいかなくても、ある言語において標準語と各地方ごとの方言が存在する場合、広い意味でマルチリンガリズムが存在していると言える。

・日本の敬語もマルチリンガリズムの一種として解釈すると説明がつくことが多い。

・ある人物がバイリンガルであることを知ると、1言語しか話せない人はその人に対して尊敬や憧れの感情を抱く一方、ある特定の文化にネイティブとして属していないという点で自分より劣っていると考える場合もある。

・マルチリンガリズムの状態では、複数使われている言語において「これは地位が高い言語」「これは地位が低い言語」というような認識が生まれる場合が多い。

・例えばある国では公用語となっている英語が「高い言語」となり、地元で元々話されていた言語が「低い言語」となる。また、方言においても標準語が「高い言語」となり、逆に色濃い方言が「低い言語」となる。

・「高い言語」が「高い言語」とみなされる理由は、そこに権威や文学的な歴史が伴うからである。ただし、「低い言語」は気心の知れた仲間内で使い、本心を伝え合ったり連帯感を高め合うことができるという重要性がある。

・例えばアメリカの英語とスペイン語の両方が使われている地域では、職場では英語、帰り道のお喋りはスペイン語、政治経済の話題は英語、近所の噂話はスペイン語で、というような使い分けが行われるケースがある。

・パラグアイではスペイン語とグアラニ語という言語が使われており、スペイン語が高い言語、グアラニ語が低い言語となっている。興味深い話として、田舎の若い男たちは女性にアプローチする際、まずはスペイン語を使う。これは洗練された印象・丁寧な印象を与えるためだと考えられる。一方で、実際に付き合って仲良くなったらそこからはお互いグアラニ語でコミュニケーションを取るようになる。日本でも最初は敬語で話しかけ、少しほぐれてきたらため口になるというのも同じパターンと言えるかもしれない。

・方言に関して言うと、社会的地位が上がれば上がるほど、使われる方言の数が少なくなる(標準化された言葉を使うようになる)。一方で社会的地位が低い人々はそれぞれの地方色が強い方言を使う傾向がある。イギリスの軍隊で言えば、上層部はクイーンズイングリッシュでコミュニケーションを取るのが当たり前だが、下の方の兵隊たちは自分の田舎の英語を使って話し続ける。

・世界的に見てマルチリンガリズムが何も変わったことでないのであれば、幼少期から英語を学ばせることについて「脳が混乱してしまう。まずはどちらかの言語をきちんと身に着けさせるべきだ」という主張は説得力を失うかもしれない。

これらと直接は関係ないのだが、同じくマルチリンガリズムに関して最近非常に面白いと感じた話。ある生徒がある多人数オンライン対戦ゲームにはまっているのだが、日本人とマッチングすることもあれば外国人とマッチングすることもある。その際、(どこの世界にもいるものだが)粗野なプレーヤーは平気で汚い言葉を使って対戦相手(や時には味方)をののしってくる。これをゲームの世界では「煽り」とか「煽る」と言う。そしてその生徒曰く、「日本語で煽られるとやっぱり本当に頭に来るんですよ。でも、英語で「stupid!」とか「foolish!」とか煽られても、なんか「ふ〜ん」って感じで意味は分かるんですけど受け流せるんですよね。」と言っていた。私はこれには、日本特有の事情、つまり日本人にとって英語は学校の教科書や活字で読むことが多く、実際に対人で使う機会は少ない。よって、どこか人間味がないと言うか、頭で一度解釈されるというプロセスを経るため、感情の深いところまで入ってこないのが原因なのではないだろうかと思っている。

 

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暗記への取り組み方

私がどの生徒さんにも必ず配っているプリントの1つに「英語の不規則動詞リスト」がある。

中学生用
http://blog.yawaraka-note.com/?eid=1064043

高校生用
http://blog.yawaraka-note.com/?eid=1064044

それほど変わったものではなく、覚えて欲しい不規則動詞の一覧を、問題編と解答編に分けてプリントにしたものである。

そして最近、どの生徒さんにも同じプリントを配っているからこそ、このプリントに対するアプローチが生徒によって微妙に異なり、そこに潜む原因に思い当たることがあったので記事にしてみることにした。

まずこのプリント本来の使い方として作成者である私がイメージしているのは、「問題編に直接書き込むことは行わない。ノートや裏紙などに書いて練習を行い、間違ったものにはチェックマークをつける。そして繰り返し練習を行う」である。直接書き込みを行ってしまうと1回しか練習ができないし、またこのプリントの解答欄は実際に書き込みを行うにはやや小さくなっている。

私は生徒に「このプリントの1番から10番までを覚えてきて下さい」というような形で宿題を出すのだが、過半数の生徒は特に指定しなくても上記のようなやり方をしてきてくれる。

一方で、以前から一定数の生徒が「練習してきた?」と聞くと「はい、やりました」と言って書き込みを行ったプリントを見せてくる。「これって1回こうやって書いただけ?」と聞くと「はい、そうです」と答える。「1回書いたくらいじゃ覚えられなくない?」と聞くと「そうですかねえ…?」とやや曖昧な返事が返って来る。

今までは「やはり生徒によって暗記に対する取り組み方に違いがあるのだな。中学生くらいだと決して不真面目だからという訳ではなく、繰り返しやらなければ暗記はできないということがまだ分かっていない子もいるんだな」という風に考えていた。

しかし最近、その傾向を後押しする1つの原因に気付いた。このように書き込みを行ってくる生徒は公立中学に通う生徒が多いのである。公立中学には1つの共通した傾向がある。それは各科目とも「ワーク」と呼ばれる副教材があり、それらを仕上げて提出することが平常点となる。教える側からしても、学力にかなりばらつきがある生徒を一元管理するため、ノートに演習するなどの小難しい作業を避け、「とにかく与えたテキストを直接書き込み、そのものを提出する」というシンプルな方向性で課題を出す。すると、決して勉強が苦手でない生徒でも「勉強する→問題を解いて書き込む→以上」というイメージを持ってしまうことがあるようである。

私は何もこの公立中学のやり方を批判している訳ではなく、それはそれでいいので、余裕がある生徒はそれに加えて「暗記物はリストを作って繰り返し練習する」とか「書き込んで解いていく中で自分ができなかったものには印をつけ、後で2周目を行うときに分かるようにする」などの工夫を行い、ただ「提出すること」がゴールではなく、「自分が何をできるようになればゴールなのか」ということをはっきりとイメージするべきである。指導者側からすると、各科目の内容面に加え、そういった学習のあるべき姿勢というものも含めて指導を行う必要があるだろうと思う。

 

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