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机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
仮定法で have been to 〜 は使えるか?

 

以下の問題は『高校リード問題集 英文法A』の P109 [2]の(1)より抜粋。

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そのパーティーに行っていたならば、あなたは彼に会うことができたのに。

If you (  ) (  ) to the party, you (  ) (  ) seen him.

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この問題の模範解答は

If you (had) (gone) to the party, you (could) (have) seen him.

となっている。

これに対し、私が指導している高校生の女の子が

If you (had)【been】to the party, you (could) (have) seen him.

のように「had been to 〜」ではダメなんですか?と質問してきた。

この質問に私は考え込まされた。現在完了の「have been to 場所」と言えば、経験と完了(〜に行ったことがある / 〜に行ってきたところだ)という意味を表す熟語であり、上の問題にこの形を入れても「パーティーに行っていたなら」という意味を表しそうな気がする。

悪魔の証明のようなもので、自分はネイティブスピーカーでない以上、見たことがある言い方に対して「その言い方は正しいよ。私も何度も見たことがある」とは言えるが、「その言い方は見たことがない。だから、存在しない。間違いだ」とは断定できないのである。

そこで今回も私の宿題とさせてもらい、後日ネイティブスピーカーの方にこの点を確認させてもらった。得られた結論は次の通りである。

・全く通じないことはないが、何か違和感がある。
・been to を使うと、「パーティーに行って戻って来たならば」のようなニュアンスになってしまい、後半の「(そのパーティー会場で)彼に会うことができたのに」という文章にいまいちつながらない。
・「been at the party」であれば問題なく通じる。

これを聞いて私は、「have been to 〜」という形が「行って戻って来た」という部分に焦点を当てた言い方であることを改めて思い出した。元々「have been to 〜」が「〜に行ったことがある」(経験)という意味を表すのも「行って戻って来たんだよ」ということであり、「〜に行ってきたところである」(完了)というのも、まさにそのまま「行って戻って来たんだよ」ということである。

生徒さんのお陰でまた自分では考えたことがないテーマについて調べるチャンスを持つことができ、上記の問題に対して「have been to 〜」を用いるのは不自然であることがよく理解できた。


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木に立って見るから親?

親子で新聞を読む

 

先日、小学生の国語の漢字を教えていて「親」という字が出てきた。

ごん太:「親っていう字はちょっと複雑だね。立つに木に見るって書くんだね…あれっ?…ひょっとすると、木に立って子供を見守るから『親』って書くのかな!?」

私は自分が大発見をしたかもしれないと大人げもなく興奮し、家に帰ってネットで調べてみたところ

「木に立って子供を見守るから『親』だという小話やスピーチをよく耳にしますが、実際はそのような語源ではありません」

という記述を見つけ、少しがっかりした。

しかし、語呂合わせとしては相変わらずインパクト抜群なので、今後生徒さんに教えるチャンスがあれば使っていきたいと思う。

それでは「親」という漢字の本当の語源は何なのか。ざっくりまとめれば

・左側は本当は「辛」と「木」が合体したもので、特に意味はなく「シン」という音を表している。
・右側の「見」が意味を表しており、近づいていって「見る」というのが語源。
・そこから「親しい(ちかしい・したしい)」という意味を表すようになり、「親類」といった意味にも使われるようになった。

ということだそうである。人名で「市村正親」や「北畠親房」の中で「ちか」と読んでいるのはオリジナルの意味に近い読み方と言える。

ここから考えるに、親というのは遠くから見守るだけでは十分でなく、積極的に近づいて関わってあげることが大事なのかもしれない。例えば子供と一緒に勉強してみる。子供と一緒に同じ遊びをしてあげる。そういったことは、しないよりはしてあげた方が良い結果につながることが多いと思う。

ちなみに、小学生で習う漢字も意外と語源を知らなかったり書き順が怪しかったりすることがあるが、そういった場合には下記の参考書がお勧めである。私が指導に伺っているご家庭でもたいていこの1冊は置いてあり、小学生の生徒さん本人にとっても、また小学生に漢字を教える大人にとっても大変重宝する一冊である。


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命令文の付加疑問文について

上司が部下を怒る様子

 

ある高校生の生徒さんと英語の授業をしていて、付加疑問文(You are a student, aren't you? のような言い方)について文法上の解説を行った。

その際、普通の付加疑問文は何となくニュアンスが分かるが、命令文につける付加疑問文(Open the window, will you? のような言い方)は一体どんな意味合いがあるのか。命令しているのに相手に尋ねるとは一体どういう心理状態なのか。そういった点に関して生徒さんが疑問を持ち、私も「おそらく少し丁寧なニュアンスになるんだろうけど、正確なところは一体どうなんだろう?」と気になった。

私は冗談半分で「例えば車に乗っていて、すごく邪魔なところに駐車してるやつがいるから『おい、もう少しそっち行けよ!』と言ったら、中からヤクザ風の男が出てきたので、慌てて『もう少しそっち…ねえ、行ってもらえませんかねえ?』みたいな時に使うんじゃないかな?」と答えたが、生徒さんが納得するはずもなく(当たり前)、私の方の宿題として次回までに調べさせてもらうことにした。

その後、ネイティブスピーカーの方に確認したところ、以下のようなことが分かった。

○命令文の付加疑問文について

・命令文に付加疑問文を付けると少し丁寧な感じになる(言いっ放し感が薄くなる)。

・〜, will you? / 〜, won’t you? / 〜, would you? のいずれの形も使う(この中では would you? が最も丁寧)。

・Please をつけた命令文との違いは何かと言うと、Pleaseをつけた命令文は「お願いしている(頼んでいる)」言い方であり、相手が「Yes / No」で答えることを前提としているイメージ。一方、「命令文+付加疑問文」はあくまで「命令文」の本質を失っておらず、基本的には相手が「Yes / No」と答えることを想定しておらず、やってもらうことが前提。ただし、付加疑問文が付いている分、やや丁寧なニュアンスとなる。

生徒さんの疑問をきっかけに、私も1つ英語のニュアンスを知ることができ大変勉強になりました。


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サンプロテクターの謎

日焼け止め

 

先日、高校生の女の子に英語を教えていたときのこと。protect という単語が出てきたので「日本語でもプロテクターとか言うよね。野球のキャッチャーがつけたり、自転車に乗る時に肘や膝につけるやつとかさ」と言ったところ、「え、それは聞いたことがないですけど、日焼け止めのことをサンプロテクターって言うのは何か聞いたことがあります」と言う。

日焼け止めのことをサンプロテクターと言う…?

私は逆にその言葉を初めて聞いた。

ひょっとすると私が勉強不足なだけで、英語では日焼け止めのことをサンプロテクターと言うのだろうか?

早速家に帰って辞書で調べてみると、日焼け止めは英語で sunscreen または sunblock と言うそうだが、sun protector は載っていない。

一方で、ネットで「サンプロテクター」と調べると、日本化粧品技術者会というところの化粧品用語集に「日焼け止め化粧品のこと」と書いてある。

どうも「サンプロテクター」というのは和製英語のような気がしてきた。日本のお洒落な女の子たちは日焼け止めのことを「サンプロテクター」と言うのだろうか?(ズボンのことをパンツというくらい当たり前の感じで)

そこで何人かの女の子に確認してみたところ、「私は日焼け止めのことは日焼け止めって言うよ。周りでもサンプロテクターなんて言う人は聞いたことないなぁ」と言う。

サンプロテクター…一体、どういう位置付けの言葉なのかますます分からなくなってきた。誰も使わないのにわざわざ化粧品用語として和製英語を作ったと言うのだろうか?

しかし、日焼け止めの強さを表す数値である「SPF」は「Sun Protection Factor」の略であり、まったくおかしな英語という訳でもなさそうである。

そこで最終手段、知り合いのアメリカ人に「日焼け止めのことを英語で sun protector と言うのを聞いたことがありますか?」と尋ねてみる。すると少し怪訝な表情をして「いや、そういう言い方は聞いたことがないよ。sunscreen か sunblock だ」と言う。

やはり和製英語なのか…。そう思った矢先、その人が念のため英語の Amazon で日焼け止めを検索してくれて、そこには商品名の最後に「sun protector」と表記されているものが少なからずあることが分かった。どうやら英語でも sun protector は使われているらしい。ただし、はっきりとした商品カテゴリ名というほどではなく、商品の名前の最後にちょこんとつく感じである。

そこで私の中では今のところ sun protector というのは、こういう位置付けの言葉なのではないかと考えている。例えると「清涼飲料水」のようなちょっと業界的な分類名にあたる言葉なのではないか。普通の人が「清涼飲料水を飲もう」というような言い方をすることがないのと同様、「サンプロテクターを塗ろう」ということはまずない。しかし、業界的には「こういう成分・こういう機能を持った化粧品」というカテゴリ名として存在しており、英語圏の化粧品業界でも日本の化粧品業界でも共通して設定されている分類名なのではないかと思う。


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