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机の下の秘密基地
……プロ家庭教師ごん太の小さな発見……
美大を目指す生徒さん【3】

粘土をこねる

 

前回のつづき。

彼女が教えてくれた美大入試の課題の中で最も印象に残っているのが次のような課題である。

「1kgの粘土を使って自分が最も美しいと思う直方体を作りなさい」

素人の私には「自分が最も美しいと思う直方体」という言葉がまず理解できない。よく数学で「最も体積が大きくなる場合の直方体」といった言葉は出てくるが、最も美しいというのは聞いたことがない。

しかも直方体である。粘土を使って作るのにそんな簡単な課題でいいのか?むしろ買ったばかりの袋から出した状態の粘土って大体直方体の形をしてるんじゃないか?

しかし彼女に言わせると非常に難しい課題であり、中でも角をしっかりと立たせるのが難しいらしい。1kgをちょうど使うからざっくり作って角の部分を削ぐというやり方は基本的にできず、そのため裏に穴を空けておいて余った粘土をそこに入れてぴたりと合わせることを狙うらしい。

もし私だったら完成してなお余った粘土があれば、隣りの人に『あっ、UFOだ!』と言って気を逸らしてその間にぺちょっとつけてみたり、ちょっとくらいならもう食べちゃったり、そういったMr.ビーンみたいなやり方で突破したくなってしまう。

この課題では桶となめし皮が道具として与えられるらしく(そもそも私にはなぜ粘土工作になめし皮を使うのか見当もつかない)、その道具に少しだけ付けてしまうというのは実際にある裏技らしい。

美術の道を志す人は普通の人にはない感覚が備わっており、私たちには見えないものが見えているんだろうなあとつくづく感じた。


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美大を目指す生徒さん【2】

赤パプリカ

 

前回のつづき。

また、美術に関して何も知らない私が彼女と話すと色々なギャップがあって大変興味深かった。

 

生徒さん:
デッサンの試験時間が4時間なんですよ〜!

ごん太:
4時間!そりゃ長いね!

生徒さん:
え?違いますよ、たった4時間しかないってことですよ!


デッサンというのは4時間では短いらしい。もし数学で4時間のテストなんかあったら音を上げてしまうと思うが…(普通は長くても2時間。それでも疲れ果てる)。


またある時は

生徒さん:
この前のデッサン、水筒・透明ホース・パプリカの3つを自分の好きなように並べて書きなさいっていう課題で、そのパプリカが赤だったんですよ!

ごん太:
…唐辛子と描き分けが難しいとか?

生徒さん:
違いますよ!他の色ならまだ光の当たり具合とか書きやすいですけど、赤パプリカって鉛筆で書いたら基本真っ黒だからすごく難しいじゃないですか!

ごん太:
そんな観点でパプリカ見たことねえよ!(笑)


彼女のお陰で美術の世界のことをほんの少しだが垣間見ることができた。

つづく


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美大を目指す生徒さん【1】

マトリョーシカ

 

少し前に美大を目指している女の子を指導していたことがある。もちろん私に美術の才能は全くないので、私が指導していたのは学科試験の内容や小論文対策である。彼女は結局、多摩美術大学という大変優秀な学校に合格した。

彼女は勉強は苦手だったが、絵や工作は素人の私から見ても本当に才能があった。

そんな彼女を見ていて1つなるほどと感じたことがある。

彼女は英単語を覚えるのが苦手で、「それは覚えておいて欲しい!」という基本的な中学単語でも覚えるのに大変時間が掛かり、また覚えても比較的すぐに忘れてしまった。

しかしあるとき私が「マトリョーシカってどんなデザインだっけ?」とつぶやいたところ、鉛筆をささっと走らせ「色々なデザインのものがあると思いますけど、私の記憶では確か眉がこういう形で、それから服はこういう感じの飾りがついていて…」と、あっと言う間に何も見ずして完璧なマトリョーシカを書き上げてしまった。英単語を覚える記憶力と、何か美術品や映像を見てそのイメージを頭に残す記憶力は全く別物のようである。

つづく


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変身願望を考える

諭吉@川崎ハロウィン

 

最近、日本でもハロウィンを始めとし、なぜかマラソンなどの他のイベントでも仮装(コスプレ)が人気を博している。

私も2006年に初めて川崎ハロウィンに参加して以来(この時は福沢諭吉の仮装をして参加した)、ちょくちょくハロウィンイベントに参加している。

そうは言っても世の中には仮装をした経験などない人の方がほとんどだろう。なので経験者から改めて言わせて頂くと、仮装というのは大変面白い体験である。

よく「変身願望」という言葉を耳にするが、人間は誰でも少なからず変身願望を持っているだろう。私自身もその理由はよく分からないのだが、本来の自分とは違う自分になり、そして周りが自分に対して普段と違う接し方をしてくると妙な興奮を覚えるのである。

例えば先ほど、私は福沢諭吉の格好をしてイベントに参加したと述べたが、その際、川崎のちょい悪ヤンキー風の少年数人がやや乱暴な口調で「おい、諭吉っ、諭吉っ!」と声を掛けて来ることがあった。普段の私なら「絡まれたら嫌だな…関わりたくないな…」と思うだろうが、この時の私は天下の福沢諭吉になっている気分なので、自然と「おい、お前ら!ちゃんと勉強しろよ」という台詞が口をついて出た。天下の大先生に言われたらぐうの音も出ないのか、ヤンキー風の少年たちは「言われちゃったな!」と苦笑していた。本来の自分ではあり得ない経験である。

本来の自分でない別の人物になるということはすなわち、本来はできないことができるようになるということである。よくある昔話でも、王様が一般人とすり替わって自由を謳歌するというものがある。何も力強い存在に変身することが必須だとは限らない。

私はゲームが好きなのでいくつかのゲームからこの変身願望を考察したい。2017年に発売されて大ヒットしたスーパーマリオオデッセイは、そのウリの一つが「敵キャラに乗り移ることができる」という要素だった。普段は歩いて進まなければならない道をキラー(大砲の弾のようなキャラクタ−)に変身してあっと言う間に移動したり、大きな恐竜に変身して敵をなぎ倒して進んだりする瞬間は、普段できないことをしているという爽快感でが満たされる。

同じく任天堂の星のカービィシリーズも敵の能力を「コピー」することで、次はどんな強力で面白い攻撃方法が身に付けられるのだろうかとワクワクする。

人間に変身願望があるのはこうした「普段できないことができるようになる快感」が1つの理由になっているのではないかと考えられる。


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